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笙野頼子『愛別外猫雑記』読了

愛別外猫雑記 自称「猫好き」なんですけど、読んで行くうちに私は本当に「猫好き」なんだろうか…と思ってしまった。笙野さんは冒頭にこう書いている。 私は決して猫が好きなのではない。彼らを飼うのも下手だ。ただ、友達になった相手がたまたま猫だった。そ…

町田康×寺門孝之レクチャー@四日市メリーゴーランドその3

しつこくメモ…。ま、前回までにだいたいのことは書いたのですが、その他の感想など。ホントにメモ的に書くので四露死苦。 町田康が「2月はなんで28日しかないのか」「それも何故中途半端な時期に。年末で調整すれば良いものを」と言ったら、寺門孝之さんが…

町田康×寺門孝之レクチャー@四日市メリーゴーランドその2

2/21(日)に四日市メリーゴーランドで行われたトークショーのメモ(つづき)です。 町田康による朗読(『猫とねずみのともぐらし』)が終わり、再びその絵本の話に。寺門孝之さんは絵本を作る際、束見本(つかみほん)といって、出来上がりサイズだけど中身…

町田康×寺門孝之レクチャー@四日市メリーゴーランドその1

先月、2/21(日)に四日市の絵本屋さんメリーゴーランドでマーチダ先生と寺門孝之さんのトークショーがありました。去年から楽しみにしてたので、行けて良かった! 体調が悪く前日まで行けるかどうか微妙だったので…。いやぁもう、町田康は私がいちばん好き…

香山リカ『上手に傷つくためのレッスン』読了

上手に傷つくためのレッスン (Base Camp)メディアファクトリー 2010-02-17売り上げランキング : 10168Amazonで詳しく見る by G-Toolsなんでこんなに表紙がラブリーなんですか?(笑) 香山さんの新刊が本屋さんにあったのでさっくり読みました。香山さんの本…

青木淳悟『四十日と四十夜のメルヘン』読了

四十日と四十夜のメルヘン やっと読み終わった〜。表題作「四十日と四十夜のメルヘン」は途中まで読んで、また最初から読み始めたものの結構早く読み終わったのですが、もうひとつの「クレーターのほとりで」、これでつまづきました(苦笑)。「クレーター」…

『両手のない猫、チビタ』読了

両手のない猫、チビタ去年の夏にチビタのことを地元のニュース番組で知り、それからは毎日猫吉さんのブログ(http://nekokichij.exblog.jp/)をチェックするようになった私ですが、肝心の本を読んでいませんでした。で、あらためて読んでみて感じたのは、義…

『新潮』2010年3月号が凄い!

新潮 2010年 03月号 [雑誌] 昨日『新潮』の今月の予告を見たら、「100年保存大特集 小説家52人の2009年日記リレー」とある。作家52人って誰〜?と思って見てみたら、これがなかなか興味ある人選になってたので、即決!w 発売日の今日、本屋さんで買ってきま…

香山リカ『くらべない幸せ ~「誰か」に振り回されない生き方~』読了

くらべない幸せ これは女性をターゲットにした本だと思うので、男性の読者の方にとってはあまりピンと来ないかもしれません(逆にイラっとされる方もいるでしょう…w)。が、女性、特に日頃ストレスを感じている女性には共感出来る点がたくさんあると思う。共…

今年の目標すでに微妙…

&q1月の読書メーター読んだ本の数:8冊読んだページ数:909ページ暮らしの哲学読了日:01月29日 著者:池田 晶子テースト・オブ・苦虫 2 (2) (中公文庫 ま 35-3)読了日:01月22日 著者:町田 康アウトブリード (河出文庫―文芸COLLECTION)読了日:01月21日 著…

本屋巡り

探しているフリーペーパーがあったので、栄近辺の本屋をいろいろまわった。旭屋書店、あおい書店、ジュンク堂、パルコブックセンター、駅前の本屋…。探したけど、なし。もしかしたら、まだ発刊されていないのかもしれない(苦笑)。それか名古屋にない、のか…

池田晶子『暮らしの哲学』読了

暮らしの哲学毎日新聞社 2007-06-29売り上げランキング : 38487おすすめ平均 強い方ですどこまでも未知のなかを進む哲学を身近に感じる1冊Amazonで詳しく見る by G-Tools本の帯に「急逝した哲学者の最後の一年間。」とありました。だからか(意識してしまっ…

町田康『テースト・オブ・苦虫2』読了

テースト・オブ・苦虫〈2〉 (中公文庫)関連商品 テースト・オブ・苦虫〈1〉 (中公文庫) テースト・オブ・苦虫〈3〉 (中公文庫) 正直じゃいけん (ハルキ文庫) 浄土 (講談社文庫) 土間の四十八滝 (ハルキ文庫)by G-Toolsこのエッセイシリーズはさくっと面白く…

保坂和志『アウトブリード』やっと読了…

アウトブリード (河出文庫―文芸COLLECTION)関連商品 <私>という演算 (中公文庫) 世界を肯定する哲学 (ちくま新書) 残響 (中公文庫) カンバセイション・ピース (新潮文庫) 途方に暮れて、人生論 by G-Tools 時間かかったなぁ…(苦笑)。最近寝る前にしか本…

『ノラや』の表紙!

先週とは違うブックオフに私の雑誌や本、旦那のCDなどを売りに行きました。買い取り額はお昼代位にしかなりませんでした〜!w(ま、ほとんど雑誌だったからね〜)そのまま処分するよりは良かったのかな、ということで…。で、ブックオフに来たからにはまた本…

『からだのこと。』

[rakuten:book:13470949:detail] あまり無駄に雑誌を買わないようにしてるんですけどねー、コンビニで立ち読みしたらなかなか楽しそうだったので思わず購入。気になったのは豆乳レシピと取り外し式付録の「ツボBOOK」、それと「タイプ別ケアで便秘を家で治す…

『文學界』(カフカ式練習帳 第一回)『群像』(未明の闘争 第三回)読了

最近保坂氏の本(や連載)のことばっか書いてて、自分でも怖い…w。以下、ちょっとしたメモ。 『未明の闘争』第三回から。 私は死んでもし霊となってしばらくこの世界にとどまっているようなことがあったとしたら、誰かの肉体を借りて、もう一度だけ、大人の…

保坂和志『アウトブリード』読書メモ2

保坂和志の連載『未明の闘争』(第二回)に出て来た、ベケットの「すべてを自分の伴侶として想像する、想像された、想像するもの。」について、『アウトブリード』で既にふれられていたことに気づいたので引用しておく。 ベケットは「すべてを自分の伴侶とし…

今年初ブクオフ!

ブックオフは年末にも行ったけど、こりもせずまた行ってしまいました(積読本たくさんあるのに…)。収穫は以下の四冊。 ま、青木淳吾の本は旦那が探してくれたんですけれども(これだけ半額であとは105円)。青木さんの本は解説が保坂和志です。ちらっと見ま…

夢とか痛みとか(読書メモ)

昨日、『未明の闘争』をあらためて読んでみて、あぁ、これは『世界を肯定する哲学』かなにかで言ってたことかなぁともやもやし、その部分を探してみたけど、余計もやもやしてきた(苦笑)。夢だったり「痛み」、身体感覚というかそんなことについてどこかで…

保坂和志『未明の闘争』読書メモ

『群像』で連載が始まった保坂和志の『未明の闘争』。もう3回目を迎えてますが、私は2回目までしか読んでません。というのも、図書館で『群像』を借りているから(最新号は借りられない)。毎回の掲載ページ数は8ページなので、これは長い連載になるのか…

来年は目標100冊

今年は60冊程度しか読んでないので来年こそ100冊読めたらな、と思います。が、実用本を含め、さらっと読める本はあまり読まないのでスローリーディングなままなんだろうけど。とりあえずiPhoneをやりすぎないようにとは思ってます(iPhone買ってから読書時間…

川久保玲インタビュー(朝日新聞12/17より)

昨日の朝日新聞に「創設40年 コムデギャルソン川久保玲に聞く」というインタビュー記事があったのですが、asahi.comを見てもどこに載ってるのか(載ってないのか)分からないので、とりあえず一部を引用しておきます。 ──最近の安さ、早さを求める傾向への抵…

『胃腸力を上げる「食」の本』

胃腸力を上げる「食」の本 (オレンジページムック)オレンジページ 2008-10-17売り上げランキング : 82548Amazonで詳しく見るby G-Tools ここんとこ、ずっと胃腸の調子が悪いので、この前スーパーの本屋さんでこれを見つけ、思わず買ってしまいました。「簡単…

保坂和志『アウトブリード』読書メモ1

今、保坂和志の『アウトブリード』を読んでるのですが、ちまちま読んでるもので、読了出来る気配がないのと(苦笑)、いろいろ付箋貼ったところもあるし、今まで読んだところで少しメモって(引用して)おこうかな、と。ちょいと前に出版されたものなので、…

池田晶子『考える日々』読了

考える日々毎日新聞社 1998-12売り上げランキング : 99265おすすめ平均 私は普段は、宇宙のことしか考えてはいない物事を本質的に考える著者は変人だが,基本的な認識を再確認できる良書Amazonで詳しく見る by G-Tools池田さんの本は結構読んできているので…

中島らも『頭の中がカユいんだ』読了

頭の中がカユいんだ (集英社文庫 (な23-21))集英社 2008-01-18売り上げランキング : 68877おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools中島らもの本ってちゃんと読んだことなかったんで、これが私にとって初めてのらも体験(いしいしんじとの共著=対談は読…

11月の読了本

11月の読書メーター読んだ本の数:7冊読んだページ数:1639ページ頭の中がカユいんだ (徳間文庫)読了日:11月30日 著者:中島 らも群像 2009年 11月号 [雑誌]保坂和志『未明の闘争』読了。「は」が気になる…。続きをまた読みたい。読了日:11月28日 著者:群…

保坂和志×佐々木敦 対談「音楽と文学」メモ(『群像』2009年3月号)

群像 2009年 03月号 [雑誌]講談社 2009-02-07売り上げランキング : Amazonで詳しく見るby G-Tools 旦那が図書館で借りてきてくれたので保坂さんと佐々木さんの対談のところをさくっと読みました。さくっとではないか。じっくりと堪能(笑)。この対談には「…

保坂和志『途方に暮れて、人生論』読了

途方に暮れて、人生論おすすめ平均 ミミズの如き、価値観の解体作業必要なのはカネのサイクルから出ること拍子抜けこの著者の小説を知らない人にも読んでほしいAmazonで詳しく見る by G-Toolsあとがきにも触れられていることだけど、これ(↓)読んでちょっと…