香山リカ『上手に傷つくためのレッスン』読了

上手に傷つくためのレッスン (Base Camp)
上手に傷つくためのレッスン (Base Camp)
メディアファクトリー 2010-02-17
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なんでこんなに表紙がラブリーなんですか?(笑) 香山さんの新刊が本屋さんにあったのでさっくり読みました。香山さんの本読んでいつも思うけど、これといって凄いことが書かれているわけでもないのだけど、読んでるうちに、少しズレた「私の」感覚や思考を軌道修正してくれるような、そんな気がします。この本も、そう。


少しだけメモ。

良い記憶は意識して自分から思い出すようにする。プラスの感情はすぐに心から去ってしまう。マイナスの感情はなかなか心から消え去りにくい。

傷ついたら話を聞いてもらうより「傷ついたらまず、心とからだを休めるのが大切」ということがわかってきた。

「セカンドステップ」(子どもが加害者にならないためのプログラム)
・落ち着いて、ゆっくり考えよう
・アイメッセージ(「私は」とても腹が立っている)


相手に自分の状態を冷静に伝えひどい傷つきから心を守るプログラムとしても役立ちそう。最初の10秒をやり過ごす方法を考えて見て欲しい

傷ついた時ってどんどんマイナスの方向へ考えがちで自分にはそんなことばかり起きている気がするのだけど、今までの人生、少しでも良いこともあったはず、と。前も何かの本でそんなこと読んで、それでも私にはナイヨ!と感じたりもしましたが、いつも怒ってるわけでも泣いてるわけでもないし、笑う時だってあるわけだし、傷つくこともある。傷つくのも、自分の一部。その、傷つきをなるべく引きずらないようにすれば良いのだな、とあたらめて。


傷ついたら、すぐ誰かに何か話したくなるけれど、上の引用にあるように、それよりも心身を休息させた方が快復?が早いそうな。それと、傷ついた時すぐに落ち着けるかどうか分からないけどw、なるべく冷静になった方が良いみたい。ん〜、難しそうではあるけど、そういう癖をつけたいものです。。本の最初に出て来たことだけど、ついでなので引用しときます。

ラカンの言葉
「人間というのは自分自身の姿を、ほかの人たちの集まりを鏡のようにして映し出しながらしか見ることができない」