『新潮』2010年3月号が凄い!


新潮 2010年 03月号 [雑誌]


昨日『新潮』の今月の予告を見たら、「100年保存大特集 小説家52人の2009年日記リレー」とある。作家52人って誰〜?と思って見てみたら、これがなかなか興味ある人選になってたので、即決!w 発売日の今日、本屋さんで買ってきましたよ。ま、この日記(ココ)に出てくる名前のなかから挙げるとすれば、町田康いしいしんじ川上未映子といった作家さんが52人に含まれていました(中原昌也青木淳悟保坂和志が入ってないのはちょっと不満w)。他、笙野さん、多和田さん、岡田利規さんとかも。キリがないので以下に『新潮』HPから転載させていただきます。

【100年保存大特集】小説家52人の2009年日記リレー

大江健三郎金原ひとみ島田雅彦/辻原 登/町田 康/岡田利規黒井千次星野智幸川上弘美よしもとばなな桐野夏生筒井康隆青山真治/宮本 輝/柳 美里/瀬戸内寂聴平野啓一郎加賀乙彦村田喜代子小川洋子松浦理英子いしいしんじ高樹のぶ子堀江敏幸池澤夏樹多和田葉子絲山秋子松浦寿輝中村文則鹿島田真希佐伯一麦古川日出男/高村 薫/水村美苗川上未映子/奥泉 光/宮尾登美子阿部和重高橋源一郎青山七恵津島佑子江國香織金井美恵子河野多惠子矢作俊彦諏訪哲史角田光代/辻井 喬/笙野頼子高井有一田中慎弥古井由吉

※『新潮』HPより転載
http://www.shinchosha.co.jp/shincho/index.html 少し「立ち読み」も出来ます

この作家の引用順に日記がリレーされていきます。最初は大江健三郎。2009年1月1日から7日までといった感じで(だいたい一人6〜7日間担当)。これが、最初の大江健三郎から面白いんだよねぇ(何が面白く感じたかを書くとつまらないので省略w)。それと、私自身作品を読んだことのない作家さんの日記を読んで、へぇ、この人こんなことも書くんだ(興味あるんだ)という発見や親近感も(読んでみようかなという気になる)。ですが、好き嫌いの激しい私ですので、やっぱりコヤツはここで書くこともこれなのね…とイラっとする人もいたりして(苦笑)。今んとこ2人だけだけどさ(爆)。この特集、日記を読むのが楽しいというより、さまざまな人の生活(思考)が詰まってるっつーか混沌としているところが面白い。けど、カタマリになると何かに向かっている感じもする。


個人的にはやっぱり、町田康いしいしんじが気になりました。普通にHPで日記を公開してるので、どんな感じかなぁと思ったら、やっぱりいつものままでした(笑)。マーチダ先生はいつもの「SM」(スーパーマーケット)の表記もあり、いしいしんじは「まぼろしの猫」さんも登場。ただ、町田康はいつもより長いかな、それは嬉しい。逆にいしいしんじは、たまに超長文になるけど、それほどではなかったかな。


で、しょうもないけど、自分の誕生日は誰が書いているか見てみた(苦笑)。そしたら! 筒井康隆だったのでとても嬉しゅうございます(笑)。旦那の誕生日は堀江敏幸が書いていた。いいねぇ!


あと、最初にも書いたけど、青木淳悟が7月4日から7日までを担当したら面白かったのに、とこれもしょうもないといえばそうですが思ったりしました。何故か? それは彼の著作『四十日と四十夜のメルヘン』で、その間の日記を書いているからです(もちろん作品として、ですが)。また、保坂和志はこの日記リレーに選ばれなかったというより、彼自身が選ばなかったのかなぁなんて妄想すると同時に、日記と小説ってどう違うんだろう…と、ふと感じました。


まだ全部読めてないので楽しみながらぼちぼち読んで行きたいです〜。