あいちトリエンナーレ@愛知芸術文化センターその2

愛知県美術館> 8階

8階から吹き抜けを見ると、松井さんのオブジェがこんな風に見えました。


ズリカ・ブアブデラ。壁にかかったたくさんのスピーカーから中東っぽい?音楽が流れる暗い室内に、赤く浮かび上がる文字。その横で(小窓の奥に)音楽に合わせるかのように赤と黒のアニメーションが踊っている。もっと音量がデカくても良いのでは?と感じたけど、あれくらいがじわじわ来ていいんですかね…。情熱的な部屋。


 


アマル・カンワルは映像作品。淡々とした映像とナレーション。ただそこに映像が流れているだけでストーリーが頭の中で浮かびます。それも映像のせいか郷愁漂う感じに脳内変換されて(苦笑)。(特にLOVE STORYの方はね…)別の作品も観たいと感じました。映像が好きな感じです。


ツァン・キンワ。靴を脱いで暗い部屋の中に入ったら、足元(床)に文字がうねうねと流れていました。それが何て書いてあるのか(英語)追って行くうちに、それら文字が大量にしかも長文になったり、文字そのものが大きくなったりし次から次へと流れてきました。ホントに洪水のように。音楽もあいまって緊張感が高まります。でも、もっともっとこれでもかってぐらい来ます。黒い背景の上に白い文字がうごいていたはずなのに、床中壁中ってほど真っ白になったり。無心にはなれたのだけど、ちょっと息苦しくなった(リアルで)l


ヘマ・ウパディヤイは家(街並)をモチーフにした作品でした。両脇の壁一面に広がるのはミニチュアの街並です。横から見ると真上から観てる感じになります。

 
☆幅1m弱しかないので作品にあたらないように気をつけて通り抜けます…



☆首を直角に傾けると、そこに街が見えます



☆カメラを傾けてみるとこんな感じ


オリヴァー・ヘリングは新作ビデオでした。三箇所での映像が横一列に並んでいます。真ん中のものは名古屋で撮影されたものかな。各国の老人ホームで同じ踊りをしてもらっているのかな?と思ったのですが、旦那は「踊りは同じじゃないみたい」と。う〜む。どうなんだろ。

 


最後に観た宮永愛子の作品<結>は、堀川から着想したものだそう。堀川に埋まっていたものを使い作品を作っています(塩を採取など)。テレビでもこの作品について紹介していたのを観ましたが、やっぱり自分の目で観ると印象が違いますね。ぼんやりとも強くともいえるような底から湧き出る白い光に、白いナフタリンで出来たし追い靴。ナフタリンはいわゆる防虫剤なのでほんのりお婆ちゃんの香りもした気がする(苦笑)。宮永さんの作品は納屋橋会場でも展示があるそうなので楽しみにしておこうと思います。


11階展望回廊には渡辺英司さんの作品があり、先日夜に観ましたが(id:n_n:20100925:p1)、昼間(夕方でしたが)の雰囲気も観たいなぁと思い行ってみました。

 

 
☆これ全て図鑑からの切り抜きなんですよね。窓際には実際使ったであろう切り抜かれた図鑑も展示してありました。明るい中でも独特の雰囲気は変わらず。でも、ひとつひとつの展示物がはっきり見えたのは良かったな。


トリエンナーレ、まだ長者町納屋橋にも行ってないので焦ってます(苦笑)。こんなに手強いものだとは思ってなかったよ…。今週末もどこかに行こうとは思ってますが、会期中にすべての会場行けるように予定組まないと〜!