あいちトリエンナーレ@愛知芸術文化センターその1


平日の方がゆっくり落ち着いて鑑賞出来そうだったので、休暇を取った旦那と一緒に行って来ました。今日も感想箇条書き(といっても長文になってしまったので分けました)。


愛知県美術館


愛知県美術館には何度も行ったことがあるけど、いつも以上にフロアを贅沢に使っているなぁという印象。ツァイ・グオチャンは火薬を使ったアートということで大胆なアプローチではあるのだけど、出来た作品はとても繊細なものになっていると感じる。ハンス・オプ・デ・ピークのスペースではみな座って熱心に映像を観ていた。一瞬足りとも見逃すまいって感じで。画面では、ミニチュアや砂などを使い、どんどん世界が現れては消えて行く映像が流れている。置くもののサイズによってとても遠近感が出たり、それが手で作られたとは思えないほどリアルに描かれ、まるで懐かしい風景、自分の記憶の片隅にあるものとしてよみがえったような。


ジャン・ホァンの作品はすんごいダイナミックで驚いた。牛皮をふんだんに使った巨人<ヒーロー>の出現。ところどころしっぽもそのまま使われていたり。これは(外側は)牛なんだろうけど、でも、(中身としては)人としての命を持っているような不思議な物体でした。なんかあたたかみすら感じる。楽しみにしていた三沢厚彦さんと豊島秀樹さんの作品。三沢さんの動物彫刻もぬくもりがあり楽しみにしていたのだけど、今回の展示は豊島さんの空間構成ということで、いままで以上にめくるめく三沢ワールドになっていたと思うw ぐるぐる回った先にいた動物は神秘的に、壁の上を歩く猫の勇敢さなど、それぞれの動物がその個性を発揮していて良かった。熊も可愛いけど、私はこうもりも好きです。帰りにアニマルズのビニールポーチを買って帰りました。


☆この三匹が同じ台の上に


☆この子だけ別の台に

  
☆三沢さんの作品は熊シリーズだけ写真撮影可でした!


志賀理江子さんの写真は私には全体的に怖く感じ、直視出来なかったものもあった(おばあさんが崖の間を自転車こいでる風なのは好きだけど)。怖いっていうかグロい? それが凄過ぎて笑っちゃうような感じもしなくはないが。じいさんの胸に大きな蜘蛛みたいなのの足が後ろから突き刺さってるのが一番印象に残ってる。あと、最後の方の窓枠が十字架に見えたりとか…。フィロズ・マハムドは穀類や豆を使って戦闘機を作った。それには政治的なメッセージもこめられている。とはいえ、色使いが綺麗だったりして可愛いななんて思っちゃったんですけど。。

 
☆戦闘機。オレンジのはレンズ豆だったかな。ちゃんと見とけば良かった。。


美術館内の廊下。屋上庭園に広がる緑のバルーンが窓越しに見える。松井紫朗の作品だが、ここからでなく、入り口が別のところにある。ただ、こちら側からも一部が見えるということなのでその様子を写真に撮ろうとしたら! 一緒にいた旦那が窓があると気づかず、思い切り進んで行きおでこを強打したのでした。いままで観てきたどの作品よりもインパクトがあったというか、まるでハプニングアートって感じ?w でも、一緒にいてちょっと恥ずかしくもありました…。何やってんでしょうか。そして、出口で草間彌生<真夜中に咲く花> 。どれも面白かったなぁ。でも…旦那の激突のインパクトが凄くて…。


☆松井紫朗さんの作品が窓越しにこんな感じに見えました。



草間彌生<真夜中に咲く花>


※作品の写真撮影は「撮影可」という表示があったところのみです(フラッシュなし)。カメラはiPhoneのアプリ(Camela Plus無料版)を使用。親指を負傷していてボタンが押しにくかったのでぶれぶれです。。ま、単なる言い訳ですけど。