『セルフアサーショントレーニング』読了

セルフ・アサーション・トレーニング―疲れない人生を送るために

セルフ・アサーション・トレーニング―疲れない人生を送るために

図書館の返却期限が迫っていたのであわてて読みました(苦笑)。いままでざっくりとアサーションの本は読んできましたが、アサーションを指導する立場の人にもためになるような内容だったので、少し難しく感じました。そして、紹介されているトレーニングをしても、最後でアサーションが出来るようになったとかはありませんでした。何冊読んでも私には身に付かないのかなぁ…なんて感じたり。いや、読んでるだけではダメなのは分かってます。行動しないとなんですよねぇ。そこがなかなか実践をつめないですね。


「ほめる」というエクササイズをやっていたら、この前読んだ本のエクササイズ時同様、悲しくもなりました。そのエクササイズでは、自分で自分をほめたい(自慢したい)ことを12個挙げることになっていたのですが、職場/学校でも今までの人生を振り返っても、頑張って数個しかなく、あとは空欄になってしまいました。きっとこのエクササイズでは、いま落ち込んでいる状態でも、良い所はあるんだよ、という希望をもたせるようなことが目的かもしれませんが、逆に私は何にもないや…ってガッカリしましたね。


また、ひとつ、納得行かなかった部分がありました。

 異文化体験が豊富な狭山心理相談室のカウンセラー服部雄一先生は、米国マリナーズに移籍し、大活躍のイチロー選手について次のように語りました。
 「すばらしい実績を達成した人を、米国社会は惜しみなく祝福します。その理由は、あの人にできたことならば、自分も同じようにできるはずだと励みになるからです。そうした理由から、偉業を成し遂げた人を支援するのです」
 これは、減点法ではなく、明らかに加算法の評価です。しかし、自分に対して加算法で評価をする、つまり自慢するのは、人の目が気になってなかなかできることではありません。自慢話とは、自分について減点法で評価しない、プラスの評価方法の一つなのです。ですから、自慢は大いにして結構です。その代わり、他人の自慢話もきちっと受けとらなければなりません。

自慢話ってとっても嫌いなんですけど(苦笑)。ていうか、誰も好きじゃないけど、たしかに自己卑下するよりはいいのかもしれないけど、ど、どうなんだろう? ここはアメリカじゃなくて日本だしなぁっていう。アサーション自体がアメリカから来たものだから、日本でそのままの行動をしてほんとに大丈夫なの?と疑心暗鬼になってしまいますが。ま、イチローみたいに本当に実力のある人が自慢する分にはそりゃ何の問題もないと思いますけど、一般的に言う自慢って「うちの息子が…」とか「大きな家を買った」とか「お金持ち」とかそんなんじゃないですか(笑)。それはここでいう「自慢話」と違うんですよね??と確認したい気分(苦笑)。


あと、へぇって思ったのはこれ。

 A・メラビアン博士という、UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)の言語学者によると、コミュニケーション100%のうち、言語が占める割合はわずか7%で、残りの93%が非言語である、ということです。この93%の内訳は、55%が表情、38%が口調です。この説から見ても、非言語の93%の送受信が人間関係においていかに大事か、ということが分かります。

へぇっていうか、納得ですね。私、小さい時から人の顔色をうかがうというか、こまかい表情を見ては「あぁ、口ではこういうこと言うけど、この人本当はこう思ってるんだろうな」と探る癖がついているから(苦笑)。それが外れる時もあるみたいだけど、たいがい当たってると思うし…。


話が戻るのだけど、最初にアサーション度チェックがあって、またやってみたら、やっぱり「受け身的行動」がダントツでした。ほぼ満点…。なのに、「受け身的・攻撃的・アサーティブ的行動様式の表」をチェックしてみると、攻撃的の人の思考・感情・行動がほとんどなんです。ということは、表面的には(対人的には)受け身の態度をとっているけれど、心のなかは攻撃的(怒り)の状態ってことかも。「かも」じゃなくて、そうだな、本当に(苦笑)。ひねくれた性格だなぁ。ま、受け身の態度をとらなければ、ストレスもためずにいられるのかもしれませんね。ん〜、どう変えていけばいいんだ?? また悩むのでした。行動しなくちゃいけないのはわかるけどー、人間関係ないから…。もう一冊、借りてる本があるのでそちらも読んでみます。ずっとアサーションの本読んでて、自己分析ばかりもつらいし、今度の本読んだらちょっと休みたいです。