『よくわかる森田療法』

よくわかる森田療法

よくわかる森田療法

今まで読んだ森田の本のなかで、いちばんわかりやすく実践的な本だと思った。痛みをあれこれ言っているようじゃまだまだ先は長いわ〜。いろいろ参考になったけど、ぱっと開いたところから気になったところを引用。

☆不安や緊張の裏には欲求がある
(前略)悩みから抜け出すには、症状に注意を向けるのではなく、その原因になっている欲求に注目しなければなりません。けれども、悩みのさなかにある人は、自分がどんな欲求をもっているのか気づくのが難しいかもしれません。そういう場合は、「この症状がなくなったら、自分は何をするだろうか?」と考えてください。赤面しなくなったら学校に行って講義も受けられる、女の子とも話ができると思ったとしたら、講義を受けたい、異性とも交際したいと願っていることがわかります。はじめてのことに挑戦するときには、どうしても不安が起こります。どれくらいうまくいくか、やったことがないからわからないからです。不安があるということは、その裏に失敗しないでやりたいという欲求があるのです。

不安に関して、もう一つ。

 私たちは、生きているかぎり不安は絶えることがないということを十分認め、不安を抱えたまま生活していくことを覚えないといけません。要するに、何の心配もない楽な生活はありえないということで、死ぬまで苦労の連続だと覚悟すべきなのです。


私は「治りたい願望」が強いのだけど、それは「うつ」の人にはなく「神経質症」の人の典型的な特徴みたいです、はい(苦笑)。