シュヴァンクマイエル展/アーティストトーク/『アリス』
愛知芸術文化センターで開催中のシュヴァンクマイエル展に行ってきました。アートスペースGは教室を一回り大きくしたくらいの広さなんで、出品作品も多いわけではなかったですが、『不思議の国のアリス』の原画(コラージュ、印刷物、紙)、各章の扉原画、『人間椅子』の原画(コラージュなど)細かいものも入れて100点弱の作品の展示がありました。観ていて、こういうのが「グロかわいいっていうのかな(笑)」なんて話していたら、次のアーティストトークで、布施英利さんが、「シュヴァンクマイエルは『かわいい』のか?」という話からされたので笑えました。や、コーラジュがほんと素敵でしたけど!
布施さんは、シュヴァンクマイエルについて、博物誌・人形・身体・触覚という視点からいろいろ語ってくれました。いままで、シュヴァンクマイエルの作品を見終わった後、何かモヤモヤしたものがあったんだけど、この視点から考えてみると、あ、なるほどというか、素直に「身体感覚」を楽しめば、受け入れればいいということなのかなと思いました。筋肉や脳などが動物的感覚で意識をしめしているなら、内臓(消化管=管)は植物的感覚。シュヴァンクマイエルは植物的感覚がしめす「こころ」を表現しているのでは?ということでした。
アーティストトーク終了後、『ヤン・シュヴァンクマイエル アリス [DVD]』の上映がありました。なんか楽しい。グロいっちゃグロい場面もあったけど、それ以上に奇想天外で色が綺麗だったり、質感が伝わってくるというか、リアルな音がしたり、布施さんのおっしゃったことを踏まえながら観てみると、五感すべてで楽しめた気がします。だけど、あのうさぎ、最初は可愛かったんだけど、最後には小憎らしく感じたのは私だけでしょうか(苦笑)。
シュヴァンクマイエル展、およびアート・アニメーション・フェスティバルは明日まで。明日はシュヴァンクマイエルの短編を観に行けたらと思っています。今日は生理痛で死んでたので、明日は万全の態勢でのぞみたいっす(苦笑)。
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