Blooming: ブラジルー日本 きみのいるところ@豊田市美術館

豊田市美術館で開催中の「Blooming: ブラジルー日本 きみのいるところ」展に行ってきました。ブラジルの現代美術の特集です。私はまったく予備知識もないまま来てみたのですが、どれも色彩豊かというか独特な色使い。ブラジルの太陽の明るさを実感できるようで、「綺麗だな〜」って単純に心地よくなりました。映像作品も多く、椅子に座ってのんびりと音楽とともに楽しんだり、ハンモックに座ってゆらゆらしたり、とても楽しかったです。


特にツボにハマったのは島袋通浩の《ヘペンチスタのペネイラ・エ・ソンニャドールにタコの作品のリミックスをお願いした》という映像。彼のふるさとの明石のタコを東京見物に連れていくというロードムービーサンパウロのヘペンチスタ(朗誦者)2人組にみせ歌ってもらったというもの。この二人のかけあいが面白くて! リズム感とその言葉のセンス!(笑) 同時に元のロードムービーも流れるのですが、視線はずっとおっさんに行ってました。楽しくてずっと観てしまいましたね。


パンフなどは黄色と水色(青)を基調に制作されていますが、私が気になった色はオレンジ。日本にはないオレンジな気がする。沖縄に住んでいた時、空の青さと、緑の色の種類がたくさんあるなと本土との違いを見せつけられたのですが、そんな感じ。あの太陽があって、この色がある。それと、なんてブラジルの人々は陽気なんでしょう。突然話変わりますが、よく冬になるとうつがひどくなったり発症する人が多かったりということを聞きます。それは日照時間と関係があるとか。ということは、この明るい太陽をさんさんと浴びているブラジルの人たちはうつの人口少ないんじゃないの?と感じてしまいます(もちろんうつの人はいると思いますがw)。沖縄も明るい人多かったもんなー。


どの作品も良かったですが、他に挙げるとするなら、パウロ・クリマシャウスカとかサンドラ・シント、キアラ・バンフィ、マリア・ネポムセノの映像、エルネスト・ネトの大きなオブジェ…。ってほどんどなんだけど(苦笑)。「現代美術? しかもブラジル?」っていう心配なんか要りません。うつな私でも笑顔の耐えない楽しい時間を過ごせましたから、お近くの方は是非楽しい時間を過ごしに行ってみてください。


http://www.museum.toyota.aichi.jp/exhibition/2008/special/000319.html


ちなみに、東京都現代美術館でもブラジルアートの企画があるみたい。これもきっと面白いんだろうな(いいなぁ)。

http://www.mot-art-museum.jp/kikaku/115/