「タイムスケープ もうひとつの時間」展@愛知県美術館

一昨日、猫カフェに行った後、調子が良さげだったので美術館に寄ってみました。今回は「タイムスケープ」がテーマで、時間のうつろいというか、その時代から見える景色だったり、時間を飛び越えた空間(?)っていうのかな、そんなものが楽しめました。


作品は、収蔵作品も展示されていたので今までに観たこともあったのが多かったけど、展示方法(みせ方)のアレンジで印象が違って見えるものもあった。展示方法に関しては美術検定の勉強(キーワード88関連)で詳しく知ることができるかもしれないので楽しみ。中西夏之「紫・むらさきXIX」、マレーヴィチ「飛行機と鉄道によるひとりの人間の同時的な死」は予想していたよりも、とても小さい作品でその繊細な感じに驚いた。また、エドワード・ジョン・ポインター「世界の若かりし頃」は思わず画面にひきこまれそうに。その時代を知らないのに、その場の空気(臭い)がもれ出ているようだった。


舟越桂「長い休止符」は不思議な時間をみせてくれていた。過去なのか未来なのか。終わったことなのかこれから始まることなのか。時代? 時間? どう感じたらいいのかな?と戸惑いつつも、なぜかじっとその場から足が動かなかった。ちなみに、美術検定的知識を披露すると、舟越桂さんが作品で使用している木の種類は「楠(くすのき)」です(笑)。


で、同時開催で特集展示の「片岡球子」展へ。私は名前も作品もかろうじて知っていたけれど、実物を観たことはほとんどなかったように思います(前の彼が画廊の息子でそこの関連ものとして彼女の作品は観たことがあった。というか、そん時(10数年前)知らなくてかなりバカにされたもんですw)。で、今回、はじめて観て、その存在感と筆致の迫力に圧倒されました(作品自体が予想よりでかかった)。正直、「タイムスケープ」の方よりこっちの方が衝撃的だった。片岡球子というと「赤富士」「面構」シリーズが有名ですが、この展示では「面構」シリーズが堪能できました。


両方の展示が、500円で観れるなんて「お値打ち」過ぎます(笑)。ぜひぜひ涼みがてら覗いてみてくださいな。


タイムスケープ もうひとつの時間
特集展示「片岡球子展」



痛み止めを飲みつつの美術鑑賞。休み休みだったけど、やっぱ途中で腰やら痛くなってなんだかなって感じでした。が、最後まで観れたし、気分的(精神的)には良いので、これからも興味のある美術展には無理せずになるべく足を運んで行きたいなと思いました。次は豊田市美術館か、名古屋市美術館って感じかなー。