「シュルレアリスムと美術」展

豊田市美術館で開催中の企画展「シュルレアリスムと美術 イメージとリアリティーをめぐって」に行ってきました。最近、美術検定の勉強などで西洋絵画の本を見る機会が多く、その本に平面で小さく載ってた作品が目の前にど〜んと現れたのが楽しかった(笑)。やっぱ、絵は生で見ないと面白くないですよねぇ。パウル・クレーの『舞台稽古』は、本に載っていたのを見て「何で舞台稽古なんだ?」と思っていたんだけど、本物見たら(ちょっと引いて見てみると)たくさんの人のさまざまな顔が重なり合うような感じがし、びっくり。すげっと思ったのはマックス・エルンストのフロッタージュ(こすり出し)、コラージュ作品の数々。シュルレアリスムっていうと、ダリやデ・キリコルネ・マグリットといった感じがあるけど、これらの展示を見たり、また参考書などを見返してみると、エルンストはこの流れの代表的存在なんですね。自分の無知さに反省(苦笑)。


どの作品も生で見ないと面白くないのは確かなのですが、特に「これは!」というものを私の独断と偏見で挙げてみるなら、アンドレ・マッソン『凧』、マックス・エルンスト『女、老人と死』、ハンス(ジャン)・アルプの作品、クルト・セリグマン『元素の集合』、ダリの『幻想的風景 暁』『幻想的風景 英雄的正午』『幻想的風景 夕べ』とかかなぁ…。ハンス・ベルメールの人形はちょいと怖かったです(汗)。


同時開催の『宇宙御絵図』はなんだか変わっていた(笑)。「見えない世界」をあえて「見て」「かたち」にした感じ? 私は松澤宥氏のことを初めて知ったのですが、彼は何者なんですか??(笑) すっごい気になる。展示の中で、双眼鏡を使い彼のメッセージを読み取ってみるという企画(遠くに掲げられている文字を見つけて読む)があったのですが、双眼鏡を使っても字が小さくて見えなかったのが悔しい! あれはなんて書いてあったんだろう…。この日は、ビデオ上映会があり大木裕之監督作品『001001 松澤宥大野一雄』というマニアックな映像を観ることができた。う〜ん、ますます謎。つーか、ビデオに写ってるのって大野一雄ばかりで、松澤氏といえば白スーツの後ろ姿ぐらいじゃん。とにかく、「謎・ナゾ!」な展示でした(私には)。でもなんか面白かったです。

http://www.museum.toyota.aichi.jp/japanese/index.html


豊田市美術館は、その建物自体もとても素敵で、いくつか写真を撮りました。これはまた後日紹介できたらします〜(弱気)。