春の食卓

初めて迎えるマクロビスプリング(※その後マクロビ生活は止めることにしました(2008.3)この記事は記録として残しておきます)。ちょっと遅くなりましたが、春の食事のポイントをまとめてみました。ポイントは「冬にたまったもの(塩気や油)を外に出す」こと。新陳代謝を良くする食材が揃っています。

<春の食材>
基本は旬のもの。春の旬食材はたくさんあります。
麦、春キャベツ、新たまねぎ、春にんじん、春ごぼう、青梗菜、アスパラガス、にら、菜の花、せり、ふき、うど、たけのこ、長ねぎ、パセリ、セロリ、さやいんげん、さやえんどう、そら豆、グリーンピース、レンズ豆、空豆、わかめなど


新キャベツービタミンCが豊富で胃腸の働きを助ける
葉の花ービタミンA・C・カロテンが豊富。カルシウムが多いので、
    春のイライラや骨粗鬆症の予防に効果的。長期保存は塩漬けに
新玉ねぎー血液をサラサラにし、疲労回復に効果的
たけのこー食物繊維、カリウムが多く、わかめなどの海藻と取り合わせると
     味が良くなる
空豆ータンパク質、ビタミンB群、食物繊維、鉄分が豊富
新にんじんー貧血や疲れやすい人の体力補強に
      生食するより煮たり炒めたりする方が栄養効率が良い

レンズ豆って春に収穫なんだそうです。豆の中でも煮えやすいので、スープに煮物に重宝してます。麦は、多めに炊いて小分けにし冷凍保存。サラダにしたり、スープに入れたりと便利! リゾットにとても合います。以下は、春の調理法。

<調理法>

調理時間をやや短くする
煮る、蒸す、さっと炒める(ノンオイル)、プレスサラダなどの軽めの調理法
葉野菜をさっと茹でておひたし、キャベツをさっと炒める、
山菜やたけのこをさっと炊き合わせるなど

※ポイント

すべての調理が短時間調理(加熱10分以下)にならないように気をつける
油と塩をやや減らす
発酵食品(納豆、甘酒、漬物、ザワークラウトなど)
穏やかな酸味をやや増やす
新芽(スプラウト類)や青菜をやや増やす
やや麦類を増やす(春の代表的な穀物は麦なので、玄米ご飯に混ぜたり、
サラダやスープに入れたり)


野草や山菜の特有のほろ苦さや香りは、冬の間に体内にとどこおった余分な脂肪やたんぱく質、古い塩分を分解し、からだの外に出してくれる働きをもっている。ただし、生命力が強い反面、陰の力もかなり強いので、油揚げや海藻、みそ、ごまなど陽の素材と合わせて調理するのがコツ。それにより新しい陽を補給することもできる。


穀物の陰陽>

大きさ、色などによって陰と陽に分かれる
陰=はと麦・丸麦などの麦類、とうもろこし、黒米
中庸=玄米
陽=赤米、きび、あわ、そば、ひえ

夏にはとうもろこしなど、より陰性のものをとっても。春ははと麦、丸麦などを少しずつとりたいもの。

青菜、たくさん食べてます! ひとつの青菜のおひたしでなく、数種類(料理教室では5種でした!)の青菜を、たっぷりの生姜と少しの醤油、白胡麻塩で和えるのが大好き。玄米酢を少し入れても。穏やかな酸味ということでは梅酢が重宝。

<レシピ例>

青菜のおひたし、ふきのくるみあえ
菜の花とあらめのアーモンド和え
菜の花の辛子和え
レンズ豆のサラダ、押し麦のサラダ

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たけのことあらめの煮物、ふきのふくめ煮
テンペとセロリ、ごぼうのさっと炒め煮あんかけ

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若布ともやし、人参、麦味噌のスープ
グリーンピースのスープ
レンズ豆とかぼちゃのスープ
車麩のフライ(車麩の良質な小麦グルテンは、
     新しいタンパク質を補給してくれる)
高野豆腐とぜんまいの煮物、うどのきんぴら

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ニラ雑炊(にらには古い血を除く力もある)
ワイルドライス入り玄米ご飯
麦と青菜のリゾット、丸麦入り玄米ご飯
にんじんと根三つ葉、はと麦入りご飯
たけのこご飯、山菜ご飯、菜飯など、季節の炊き込みご飯のバリエーション

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甘酒ゼリーレモン風味


味噌汁<例>
菜花(陰)と油揚げ(陽)、たけのこ(陰)とわかめ(陽)
麩とゆば(陽)と木の芽(陰)


漬物<例>
菜の花のしょうゆ漬、切干し大根のハリハリ漬
春の海藻、わかめとキャベツを少量の塩で漬けた漬物(プレスサラダ)
梅酢とカブのプレスサラダ

麦にハマってる昨今。特にはと麦のプチプチ・もっちり感が好き。はと麦は美肌効果もあるそうですよ。

<陰陽五行>

陰陽五行では、春は「肝」「胆」に対応している。
「肝」の働きを良くするのは緑黄色野菜。「青」(=緑)色のものが五行では「肝」の食薬になる。ほうれん草、小松菜、春菊、パセリ、ニラなどカロチンなど食物繊維の多い野菜や野草にはビタミンやミネラル、食物繊維、酵素などが多く含まれ、「肝」や「胆」に滞った汚れ(油)をその伸びる勢いに乗せて排泄してくれる。
自然栽培のあんずやすもも、クコ、リンゴ、レモンなど、季節の果物の酸味も少量なら「肝」の食薬に。


五穀の中では大麦が「肝」の食薬に。腸が綺麗になると綺麗な血液が「肝」に蓄えられる結果、「肝」や「胆」の働きが良くなる。「肝」の弱りのある人は、白米なら押し麦を、玄米ごはんならハト麦を入れて食べるとよい。


香辛料が効きすぎた食品は「肝」の働きを弱めてしまう。大根や玉ねぎ、白ねぎ、生姜などのやさしい辛みは油を処理する「肝」の働きを高めて血液の流れを良くしてくれる。

陰陽五行に関してはもっといろいろあるんですが、簡単にまとめました(私が気になるところだけ)。すんません。これらのまとめに参考にした本は以下の通りです。