第20回−精油プロフィール(1級)その2

今日は、精油のプロフィールのなかで1級テキストで新たに紹介されている10種類のなかから後半の5種類の精油のまとめです。

ネロリ
 オレンジのから抽出した精油(オレンジ・スイートとは別種のオレンジ)
 心を鎮め、リラックスさせ、精神的なショックを和らげる
 老化した肌に/妊娠線予防に
 チュニジアが産地(前回出題されました)



フランキンセンス
 別名:オリバナム/乳香
 新約聖書イエス・キリスト誕生物語の中で没薬とともにささげられた香り
 不安や強迫観念をやわらげてくれる
 抗菌作用による呼吸器への作用/収れん作用や皮膚細胞の再生を
 促す作用など(しわやたるみを改善



ベルガモット
 リフレッシュ作用により心身の疲労およびそれに伴う
 食欲不振を改善する
 不安やうつ、それに伴う不眠などにも
 光毒性に注意(ベルガプテン)
 


レモングラス
 イネ科で葉から抽出/レモン様の香り
 食欲増進やストレス解消に
 筋肉痛など鎮痛作用もある(スポーツ後の疲労回復や肩凝りに)
 虫が忌避するシトラールを含むので虫よけにも使われる
 シトラールなどの成分は、敏感な肌に刺激を与えることがあるので
 使用する場合は低濃度から使う(1%を上限とする)
 呼吸器に対する抗炎症作用(声がれやせきに)
 インドのマイソール地方のものが最上と言われる



ローズオットー
 バラの花から抽出。産地はブルガリアが有名
 神経のストレスと緊張を和らげる
 月経痛の不快な症状や、月経痛を緩和
 スキンケアにも有効(肌のひきしめ、はりを持たせる、炎症を鎮める)
 高価な精油低温で固まる性質を持つ(手であたためると元に戻る)

この中で、ネロリローズオットーは香りテスト対象外ですので御注意を。なんで対象外なのかははっきりと公表されていませんが、両方とも高価な精油という共通点があります(笑)。それを考えると、サンダルウッドやカモミールローマンなんかも高い精油ですからね、どうなんでしょ?? 特にサンダルウッドは環境破壊が危惧されたりし、生産をストップするメーカーが増えています(あったとしてもインド産ではない)。しつこいようですが、柑橘系のなかでの嗅ぎ比べといった難しい選択肢ではないので大雑把に分かればいいと思います。


私が教室に行っていた時も感じたのですが、みんな結構チェックを怠っているというか(苦笑)。出題されない香りを必死に嗅いで「嗅ぎ分けられない」とか無駄な悩みは損! 受験要項や協会のHPなどで、出題数や時間なども確認しておいて下さいね。


次回は「ホームケア−その1」です。