『ブッダ 真理のことば』 2011年9月 (100分 de 名著)


なんでいきなりブッダに興味を持ったかというと、いま読んでる『マインドフルネスストレス低減法』に、

仏陀も強調しているように、「マインドフルネス瞑想法」は、仏教徒以外の人が普通の生活に広く応用できる普遍性を備えているものです

とあったから。マインドフルネスは<禅>がベースになっていると聞いたことはあったけど、仏陀の教えもベースにあるのかなぁ?とふと思ったのがきっかけ。


でも、上の引用文の後に、「道元の優れた思想にも大きな影響を受けました」とあるしw、マインドフルネス瞑想法というのは、それらを総合したストレス軽減のための自己鍛錬法なのかなぁ〜と。あ、この本の感想も書かねば…。



この本(ムック)は、NHK「100分de名著」の9月号テキストで、今月はブッダを取り上げます。毎回25分の放送で4回。つまり100分で学ぼうということ。この本も集中すれば100分で読めるかな〜。


テーマは「生きることは苦である」「うらみから離れる」「執着を捨てる」「世界は空なり」です。


『ダンマパダ』からのブッダの言葉がところどころに引用されていて「なるほど〜」とその都度感じたり。

他人の間違いに目を向けるな。他人がした事、しなかった事に目を向けるな。ただ、自分がやった事、やらなかった事だけをみつめよ。


自分の救済者は自分自身である。他の誰が救ってくれようか。自分を正しく制御してはじめて、人は得難い救済者を手に入れるのだ。

などなど…。つまり、ブッダの教えというのは、「『人にはもともと絶対的な自分などない』という真理を認識できれば、おのずと執著(執着)も消える」というもの。「"苦しみ"を消すには、自分自身を変えるしかない」んですよね。


本書では瞑想についても少し語られていましたが、煩悩をなくすというのがブッダの教えだとすると、その部分は若干マインドフルネスと違うのかなぁと感じました。マインドフルネス瞑想では、思い浮かんだこと(ここでいう煩悩)も消そうとはせず、それを受け入れ、流していくという感じだと私は認識しているので…(結果が同じなら若干の方法が違ってもいいのかな?)。


また、マインドフルネスのことになってしまいましたが、著者の先生によると、

「釈迦の仏教」の最大の特徴は何か、と聞かれた時、私は「自己鍛錬システムです」と答えることがあります。神秘的な力を信じず、生きていくうえでの苦悩をあくまでも自分の問題と考え、自己改良の中に解決策を求める──。これが「釈迦の仏教」の基本的なスタンスです。

仏教だブッダだ、瞑想だ、なんていうと、いかにも宗教って感じがするかと思うんですが(私も最初はそうだった)、読んでみると、現代にも使える「智慧」(知識のことではない)が詰まっているんですよね。


私もまだ読んだばかりだし、頭では分かるんだけど実践が出来ないってもう何年も感じてます…。この教えを実践できるように、参考にしながら暮らしたいと思います(そこでマインドフルネス瞑想法なんですよ〜w)。


放送は、明日9月7日から。スケジュールや詳細はHPをチェックしてください。各回のテーマが詳しく解説されています
100分 de 名著(NHK Eテレ)HP