『マインドフルネス認知療法―うつを予防する新しいアプローチ』


やっと読了。私は本を読む時、気になるところに付箋を貼るのですが、この本は付箋貼りたいところが多過ぎて困るといった感じ。すべてのページにおいて、参考になることが書いてありました。


最初は、成功例(気づきがあった人などの)を読んでいると「なんで私はうまくいかないのだろう。いつもそうだ…」と悩んでいたんですが、うまくワークがすすまない人へのメッセージがあったりしたのでなんとか最後まで読めたという感じです。


各ページの解説も分かりやすい翻訳でさらさら読めました。そして、資料などのまとめページ?もあるので、実際にクリニックでは配布されなかった資料は自分で読み直してみたりしてます。


私はクリニックでの課題(ワーク)をあまり真面目にというかしっかりこなすことが出来ませんでした。でも、それに対し罪悪感を持たない方がいいよなぁということが分かったというか(苦笑)。「やらなきゃ」って思って自分にプレッシャーをかければかけるほど、ワークが出来なかったように思います。それを少し解放したら、「やってみようかな」という気になってきたというか。


いろんなワークや教え(アドバイス)がありましたが、いちばんインパクトがあったのは「思考は事実ではない」ということです。当たり前でしょう?と考える人はこの療法は必要ないですね。クリニックに通っている人などは「なんで?」と思う人の方が多いと思います。私もそうで、最初こう言われた時自分を否定された気分にもなりました。でも本を読んでいくと「あ、そうなのか」と。今まで思考に振り回されていたんだなぁと。思考は思考として、そこにおいておくということもできるんだ、と。


一気にうつが軽減したわけでもないし、この本に書いてあることが実践出来たらいいなという途中段階の私ですが、ようやく少しこの治療法のポイントが分かってきたようにも思うので、これからもこつこつ続けていこうと思います。3分の呼吸空間法だったらなんとか出来るんじゃないかと…(弱気)。頑張りすぎないように頑張ります〜。


いままでいろんな心理療法をやってきましたが、これがいちばん理にかなっている気がしました。そして、あれやこれやとストレスを軽減しようと頑張っていたことが無駄だった(逆効果だった)ということも分かりましたw 先生にもうちょっと早くこれ教えて欲しかったなぁ、なんて。


マインドフルネスの本は、この前紹介した記事「30のキーポイントで学ぶ マインドフルネス認知療法入門」でも書いたように、キーポイントの方は要点をまとめた感じ、今日紹介した本の方が、マインドフルネスって何だろう? どのようなワークをするんだろう?と思われている方や、ワークを実践している人には特におすすめ。


私はもう少しこのマインドフルネス療法のことを知りたいので、ジョン・カバットジンの『マインドフルネスストレス低減法』も読んでみようかなと思ってます。こちらにはヨガも紹介されているそうなので。マインドフルに体を動かすワーク(マインドフルウォーキング)の方がやりやすいかな?と感じています。