30のキーポイントで学ぶ マインドフルネス認知療法入門


認知療法は聞いたことがあっても「マインドフルネス認知療法」を知っている方は少ないかもしれません。「マインドフルネス認知療法」は、認知療法のように認知のゆがみを認めそれを改善していこうというものではなく、瞬間瞬間の気づきを重視します。体感することが大切なのかもしれません。


いま私はクリニックでこの療法を受けています。最近ちょっとさぼりがちで(汗)、効果というものはまだ分かりません。何をやるのかというと、呼吸法(瞑想)がメイン。最初は目を閉じるだけで嫌な連想がどんどん出てきたものですが、最近はそうなってもすぐ呼吸に戻すことが出来ます。


普通の瞑想とちょっと違うのは、完全に頭の中に何も浮かばないことを目的としないこと、リラックスを目的としないこと。頭の中に浮かぶことを受け入れ、すっと流すこと。受容を学ぶということだと思います。マインドフルネスとは、執着を離れるための実践法といえます。


この「マインドフルネス認知療法」はうつ病反復の予防効果にエビデンスをもちます。繰り返しうつになる人に効果なんだそうです。この本は、その治療法を30のキーポイントにまとめて解説してあるので、ポイントをおさえるのには良いと思います。薄いのでさっと読めるのも良いかな。でも、もう一冊『マインドフルネス認知療法―うつを予防する新しいアプローチ』の方が、日本語が読みやすい(いずれも訳書)な気がしますね。厚いわりにどんどん読めます。この本が厚くてどこに何が書いてあるか混乱するのでw、頭の中を整理するためにこの「30のキーポイント」は役立っています。


こうやって書いていたら、最近さぼっていたワークもちゃんとやらなきゃなと思ってきました。毎日少しずつでも続けることが効果的なんだそうです。自分ですすめていくのは難しいかもしれませんが、マインドフルネス認知療法に興味のある人には教科書的なこの本から入ってみてもいいかもしれませんね。