いしいしんじ『熊にみえて熊じゃない』

熊にみえて熊じゃない

熊にみえて熊じゃない

いしいしんじのエッセイ集『熊にみえて熊じゃない』を読み終わりました。だいぶ前に買ってあったんだけど…。連載していた『クロワッサン』をたまに買って読んでたので知ってる話もありましたが、あらためて読んでもやっぱり不思議w 不思議というか、彼のまわりではなんでこんなにいろんなことが起きるんだろか。まるで小説、みたいな。いろんなこと、の中には嬉しいことや悲しいこともあるけれど、前向きとも違う、起こった出来事を自分の中にゆっくり吸収していく様に圧倒されました。強いな。ていうか、私が弱過ぎなんですが(苦笑)。


楽しい内容も多いのだけど、たまに重い話というか、真面目な話(テーマ)になる時もあり、いつもこの本は寝る前に読んでいたので、ちょっと引きずって不眠になってしまったことも…(やっと寝れたと思ったら、いや〜な夢見たw)。 いしいしんじの本は、自分の気持ちがすごく体にあらわれてしまうようで、過呼吸になったこともあります(そいえば、本でもいしいしんじがイベントやると倒れる人がいるって…)。なんか、どっか、もってかれちゃう感があります。気をしっかり持たねばw


どれも面白かったけど、いちばん笑えたのは「男はア、タ、マ」かな。思い出しても笑えてしまう。私がYMO好きだったからかもしれませんが。いわさきちひろを男だと思ってた話に私も驚き、あ、でもこれは旦那もそう思ってるかもしんないと、「いわさきちひろって男か女か知ってる?」って訊いたら、「知らない。どっちでもかまわない」って返してきたので驚いた。どっちでもいいっていう答えは想像してなかった!w


そうそう。本にも出て来た「おおきに屋」。昨年京都にいしいしんじのイベント行った時に寄ってみました。そしたらカウンターにこの本が置いてあったんで、あー、と。でも、この本読むまでおおきに屋とこんなに古くから縁があったなんて知りませんでした。まかないをいただいてたなんて、なんて贅沢な! 激しく美味しかったのでまた行きたい(遠い目)。ていうか、またいしいしんじのイベントも行きたいな〜。そして、先日買った『遠い足の話』もこれから読むのが楽しみです。

遠い足の話

遠い足の話