『ユリイカ2010年3月号 特集=森村泰昌 鎮魂という批評芸術』読了

ユリイカ2010年3月号 特集=森村泰昌 鎮魂という批評芸術

ユリイカ2010年3月号 特集=森村泰昌 鎮魂という批評芸術

先月、森村さんの「なにものかへのレクイエム」展を観たあとから、少しずつ読んできました。福岡伸一さんとのインタビューも面白かったけど、読後の率直な感想は、みんな(著者の人たち)よくここまで雄弁になれるなぁというか(苦笑)。演劇的視点から語る人、お笑いの視点から、大阪の視点から、ラカン的考察を入れてくる人など、いろんなジャンルの人が森村さんについて語っているわけだけど(ま、それが仕事だからですがw)、どれを読んでも、その時は「はぁ、たしかに」とか「なるほどね〜」と思ったりするわりに、しばらく経つとなんかしっくりこないな〜と感じて…。森村さん自身のことよりも、そっちの方が気になってしまった!


展覧会は面白かったけど、観終わったあと気分的にはスカーッ!としたわけじゃないんです、私的には。なので、そのモヤモヤ感というのを、この特集を読んでまた味わった感じですかね(※本に不満があるわけではない)。ある意味、すっきり解明出来ないのが、森村さんの魅力なのかも。解明ってのも変か。なんか存在自体が謎めいてるんですけど私の中で森村さんって。本を読めば、すっきり出来ると思ったんですけど、そうはいかなかった(苦笑)。モヤモヤが何に対してなのかも自分自身良く分かってないんですけどね。森村さんの著作も読んで見たいなぁと思う今日この頃です。

踏みはずす美術史 (講談社現代新書)

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「まあ、ええがな」のこころ

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