町田康「犬とチャーハンのすきま」
町田康のニューアルバム「犬とチャーハンのすきま」が届いたので(先行発売で購入)、さっそく聴いています。パンクっていうより…なんかポップ?っていうか、楽しいw(えっと、基本的にはパンクかと…)。居心地が良いな。歌詞に虚脱することもありますが、だからこそ落ち着くのかも。私が聴くパンクってなんというか、聴いてる時の気分によってはドンと落ち込んでしまうような時があるんですが、このアルバムはいつでも聴けそう。落ち込んでる時でも、うかれてる時でも。でもって、やっぱうどんの歌(うどんのなかの世界)サイコー! ちなみに表題作「犬とチャーハンのすきま」という曲はなし。チャーハンの歌もなし。
犬とチャーハンのすきま 町田康 インディペンデントレーベル 2010-04-28 by G-Tools |
「犬とチャーハンのすきま」って、『真実真正日記』に出てくるバンド名なんですよね。最初、このアルバムのタイトル聞いた時、まさか歌ってる曲もあの本に出てくるものだったりすんのかな?と少しわくわくしましたが、そういうことはありませんでした…(苦笑)。
これは↑昔の『波』の表紙で町田康が手がけています。書いてある文字は全てボツになった曲のタイトルだそうで、今回似たようなのないかな〜と見てみたら、ま、「うどん妻」のうどんぐらいしかなかったですね(笑)。ま、ボツになったものですからね…。でも、ほんとうどん好きだなw。
町田康といえば、先日絵本『猫とねずみのともぐらし』が発売になりましたが、『膝のうえのともだち』も発売になりました。
猫とねずみのともぐらし
☆在庫希少?
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追記(4/9)
あらためて、このアルバムって本当に良くて、たぶん私の中では今年最高のアルバムになると思う(笑)。いや、ここ数年こんなに(良い意味で)驚いた音楽ってなかったと思う。画期的っていうか、このアルバムがチャート1位になる世の中だったら良いのになと妄想したり(苦笑)。もちろん、町田康が好きだからヒイキ目ってのもあるけど、これまでの町田康のアルバム(INUから〜)の中で私が持っているCDの中でもこのアルバムがいちばん好きで、もう何度も聴いています。歌詞も良いけど、バンドの演奏自体も何もかもがとても心地よいのです。そして先日発売の『新潮』5月号の付録CDの朗読を聴き、これもたまらなく良くて、このアルバムと一緒に是非朗読も堪能していただきたいと思った次第です。本当に。
新潮 2010年 05月号 [雑誌]
追記(5/11)
『犬とチャーハンのすきま』に関して新聞にインタビュー記事がありました。
http://d.hatena.ne.jp/n_n/20100511/p1