「ロシアの夢 1917-1937」@岡崎市美術博物館


グスタフ・クルツィス《すべての労働者はソヴィエトの改選へ》


久しぶりに美術館へ。今回は岡崎まで行ってきました。ロシアアヴァンギャルドは旦那の影響で好きになった感じ。ていうか単純にカッコいいから。ポスターはロシアアヴァンギャルドの象徴的なアイテムとして良く取り上げられているので観たことはあったのですが、絵本やテキスタイルまで観たのは初めてだと思います。雑誌や書籍のデザイン・装丁も、今見ても洗練されていて驚きます。テキスタイルまであったとは知らなかったんですが、確かに構成主義的なデザインではあるのだけど、それが他の地域にはないものだし、不謹慎かもしれないけど可愛いなと思うものもあったり…。


舞台美術(当時の衣装デザインや実物の展示など)も面白かったな。あ、当時の舞台を再現した日本の舞台の映像が流れていて、あれはホントに再現されてるのか?と疑問に思ったりもしたけどw。当時にしてはそりゃ斬新だったよなぁ〜。また、ジガ・ヴェルトフ『カメラを持った男』、エイゼンシュテイン戦艦ポチョムキン』の映像が小さなモニターで紹介されていたり、タトリンが構想した『第三世界インターナショナル記念塔』が動画CGで実現されていたりし、やっぱり動くものを見ると、よりイメージが膨らむなと感じました。『第三世界〜』は本当に実現しているような完成度でびっくり。見てて目が回りましたけど(苦笑)。


☆『戦艦ポチョムキン』ポスター 別ヴァージョンも展示されていました


陶磁器も建築もいろいろ面白かったけど、いちばんハッとしたのは会場に入って最初の方に見たマヤコフスキーの言葉でした。

安物の真理なんかうんざりだ。
心臓から古いものをたたき出せ。
街路はわれらの絵筆。
広場はわれらのパレット。
時代がかった書物では
千ページを費やしたって
革命の日々は歌えない。
街頭へ出ろ、未来派よ、
太鼓を打ち鳴らせ、詩人たちよ!


ウラジミール・マヤコフスキー『芸術軍への指令』1918年
水野忠夫

わたし、詩人じゃないけど太鼓を打ち鳴らしたい気分になりました(笑)。図録を買ってきたので、じっくり鑑賞&資料を読んでみたいと思ってます。(またこの図録のデザイン、マットな紙質が好みなんですけれども)
毎度、的を得ない感想で失礼致しました…。

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