『瀕死の双六問屋』忌野清志郎
瀕死の双六問屋 (小学館文庫) 忌野 清志郎 by G-Tools |
正直、すごくファンという訳でもないんですが、テレビブロスでの連載(この「瀕死の双六問屋」)も読んでいたし、フェスとかに参加してるのを知ったり、CMでも歌声を聴いていたし、いつも一線で活躍してるのが当たり前のように遠くから見ていました。今回、またあらためて読んでみると、その生き方がまっすぐで、メジャーな勢力に飲み込まれず、飲み込まれようともせず、最後まで自分に正直に生きてきたんだなと分かり、こういう生き方って素晴らしいなと思った次第です。
また、どの言葉も、世間に飲み込まれがちな私にとって、目を覚ましてくれるものでもありました。でも、決して説教くさくないところがキヨシローなんですね。文庫版のあとがきもその瞬間の正直な気持ちだと思う。解説は町田康と角田光代。どちらもキヨシローが好きだからこそ書けた愛ある文章だと思います。