京都旅2日目・その2(2009.3.14 雨のち晴)東福寺(龍吟庵・三門・光明院・霊雲院)〜cafe marble

午前中は雨。午後は晴れてきたけれど、風は冷たく…。しかしお目当ての東福寺方丈の庭園を見れて大満足。方丈の後は、限定公開中の龍吟庵へ。ここも重森三玲の作庭です。あ、ちなみに方丈自体が国宝で「龍吟庵」扁額は足利義満筆です(写真は禁止でした)。その扁額の正面にある南庭は「無の庭」。庭を見ていて思うのは、写真に全てをおさめ切れないということ。自分の視界で見たものをそのまま記憶したいなぁというか。写真でその庭を撮ろうと思っても限界がありますよね。なので写真はその記憶を呼び起こすきっかけになればという思いで撮ることにしました。つーか、無の庭は本当に何もない(草木は一本もない)もので、何をどう撮ったらいいかもわからなくスルーしてしまいました。が、その分日向ぼっこしながらぼんやり眺めてました。


西庭は通称「龍の庭」と言われ、龍が海中から黒雲を得て昇天する姿を石組によって表現しているそうです。白砂と黒砂は雲を、竹垣は稲妻模様なんだとか(家に帰ってきてから知ったw)。

 


東庭は「不離の庭」と言われ、赤石が特徴的。中央に長石を臥せ、前後に白黒の二石を配置しています。これは、国師幼少の頃、熱病にかかって山中に捨てられたとき、二頭の犬が国師の身を猿の襲撃から守ったという故事にもとづいて造られたものだそうです。

 


龍吟庵の後は、特別公開中の三門へ。つーか、この大きな門が特別公開ってどういうこと?と思ったら、中に入れるんですね。知りませんでした(苦笑)。で、その中に入るのに、急な階段(しかも狭い)を登るハメになり、激しく疲労。登り切った時は息切れしてるし、景色見たら、ずいぶん高いところに来てしまったなぁという(高いところダメ…)。でも、登ったところにたくさんの像が安置されていたり、天井画もあり、三門の内部ってこうなっているんだと新鮮な驚きがありました。


京都案内帖 (MAPPLE)』で重森三玲のことを知り、中でも「編集部一押し」と書いてあった光明院へ。ここは、拝観料は志納ということで入り口に竹筒があり自分でお金をいれるようになってます(パンフなどもなし)。中に入ってみると、思ってたより庭は広く、「虹の苔寺」と言われるのも納得という感じでした。また、前日の雨のせいか、枯山水に水がたまっていて、風が吹くとその波がこまかく立ち、とても素敵でした。人もあまりいなくて(私たちともう一組、あとおっさんが奥の部屋に佇んでたw)、ゆっくり出来たのが良かったなぁ。私も一押しの庭です。


  
光明寺「波心庭」。枯池、苔、多数の石組みが、どこから見てもいいように作庭されているそうです。つつじが咲く時期や、紅葉の時はもっと綺麗なんでしょうねぇ…


霊雲院は、九山八海の庭(霊の庭)、臥雲の庭からなっています。遺愛石を中心に広がる世界はまるで小宇宙。とても神秘的な世界が広がっていました。臥雲の庭は、ベンガラを混ぜたコンクリートで雲のかたちをかたどった個性的な作り。これは75歳の作だそうで、晩年まで現役で自分の世界を作り上げていたんですね。

 
☆九山八海の庭(霊の庭) 右のは、個人的にこの木が気に入っただけです…


 
☆臥雲の庭。ちょっとアングル間違えたけど…


今日のお寺廻りはこれで終了〜。晴れたけど寒いので、私的にもう限界(苦笑)。ホテル近くのカフェへ行ってひと休みすることに。そこではケーキセットを。夕方なのに私たち以外にお客さんが誰もいなかったので最初びっくりしましたが、後から何組か来たのでほっとしました(笑)。地図に載るくらいのカフェだから人気なのかな?と思っていたのでいろいろギャップがありましたね…。


で、ホテルで少し休んでから、cafe marbleへ。ここはカフェ本の表紙になるほど人気みたいですね。町屋カフェはたくさんあるけど、ここも落ち着く感じでした。本も多く、ゆっくりしている人が多かったですね。キッシュとタルトが有名ということで、私はキッシュプレートを。野菜がごろごろ入ってました。キッシュだけでお腹いっぱいになるのかなと思ってましたが、私の胃には相当な負担だったようで、食後胃がもたれ苦しかったです…(チーズのせいかな)。せっかくだからと、タルトを持ち帰りしたんですが、その日は食べれず。翌朝、デザートとして食べたのでした(生地がサクサクで美味しかったです)。今度は、カフェでゆっくりしたいな。


 
☆キッシュプレート。にんじんサラダとにんじんスープがつきます。


激しくお腹いっぱいでこの日は終わりました。