町田康『正直じゃいけん』

正直じゃいけん (ハルキ文庫)

正直じゃいけん (ハルキ文庫)

町田康のエッセイ集。彼のエッセイ読む度に思うけど、読後の爽快感がいい。そうそうそんなことある!ってことだったり、自分にはない視点が面白く、それぞれのエピソードが真理をついている感じ。ともすれば一方的な悪口になりそうな、編集者やカメラマンに対するつぶやきも、客観的に正直に書いてあるからさらりとおもしろおかしく読めてしまう。私が言うのもなんですが、町田康も相当神経質だよな〜と思う。でも、それが個性(才能)として発揮されてるのが素敵です。藤野千夜の解説も良かった。


あと、この本だけではないけど、プロフィール写真に昔の、頬がスッキリしてた時代の写真を載せるのはずるいと思う。ありのまま、正直に、今のマーチダ先生の写真を載せて欲しいと思う今日この頃…。そりゃ私だって昔のマーチダ先生の方がかっこいいとは思うけど(笑)。