「建設的な生き方」
先日読了した『建設的に生きる―「森田と内観の展開」』に付箋をつけておいたところがたくさんあって、それをいつかまとめようと思っていたので、機会をみつつここにまとめていく(アップする)ことにしました。ま、自分用のメモですね…(苦笑)。
以下、引用(P66より)
さて、ここから大切なことをお話ししましょう。「建設的な生き方」では、ある程度の苦痛を抱えることは、当然であり避けられないことで、むしろ役立つものとみなしています。苦痛は快いものではありませんし、望むべきものでもなく、永遠に我慢しなくてはいけないものでもありません。けれども苦痛を抱えている多くの人たちは、たいてい苦痛そのものをなくすことばかりを人生の大きな目標にしてしまっています。そういう人たちに限って、人生の本来の目標や日常の生活から視点がそれてしまっているのです。まず、何が何でも苦痛から逃れようとむきになります。すると、日常生活の基本的な活動が手につかなくなってきます。苦痛でがんじがらめの生活をしていると言えます。避けることのできる苦痛までも避けようとします。しかし「建設的な生き方」では、苦痛を無理に取り除こうとはしません。むしろ活用するのです。その存在に苦しみながらも、目標に向かって行動し続けるのです。心の中にある本来の目的に沿った行動を続けていくのが「建設的な生き方」です。
苦痛というものは、心の中に生じるものですが、それは現実のものです。現実について知っていることのすべては心の中にあります。苦痛はあなたが経験する現実の一部です。それはあなたが本書で読んだことより想像的なものでもありません。与えられた苦痛は現実のものであり、それに対して何をするかが問題なのです。
- 作者: デイヴィッド・K.レイノルズ,David K. Reynolds,吉坂忍,遠藤博因
- 出版社/メーカー: 創元社
- 発売日: 1999/04/01
- メディア: 単行本
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