タモリの弔辞

ちょいと遅くなりましたが、タモリの弔辞は心のこもったものでとても良かった、というのも変だけど、グッときました。が、ニュースでアナウンサーが「白い紙をめくって…」と言ってるのを聞き、あらためて映像をみてみたら、タモリの見ている紙には何も書いてないように見えた。というか何も書かれていない。あの弔辞は書かれた文字を読んだものではなかったのか。だから、タモリの、恩人への気持ちが心底こもっているのだなぁと、またグッときてしまいました。

弔辞の中で、

あなたの考えは、すべての出来事、存在をあるがままに、前向きに肯定し、受け入れることです。それによって人間は重苦しい陰の世界から解放され、軽やかになり、また時間は前後関係を断ち放たれて、その時その場が異様に明るく感じられます。この考えをあなたは見事に一言で言い表しています。すなわち『これでいいのだ』と。

という部分がありました。これをテレビで見て「森田療法じゃん」って思っちゃった。「あるがままに」受け入れる。「これでいいのだ」と。できそうで、なかなか出来ません。森田療法を始めて一ヶ月、まだもがいています。それを小難しくなく、ギャグ漫画として表現する(生活そのものだった)ところは素晴らしいですな。そして、その精神はタモリにも受け継がれていて、だからこそ「良い弔辞を読もう」とかそういう「自分本位」な弔辞にならなかったんだと思う。


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080807-00000908-san-soci