天は二物を与えます

未映子坂本弘道のライブが終わり帰宅しました。マタハリでのライブは何度も行っていて、だいたい開場時間ぐらいにいけば、最初のお客かその次みたいな感じなので始まるまで食事したりドリンク飲んだりしてのんびりできるんですけれど、さすが未映子っていうか、今日は開場前から並んでいた人も多く、3時過ぎに行ったら(第一部)何組も席についていました。うぅ、やられたー!という感じ(苦笑)。でもまぁ、普通、ライブってそうですよね。私もかつては開場何十分(何時間もかw)前から意味もなくライブハウスに鎮座ましましてた人だから(笑)。


今日も暑かったので、マタハリに着いたらゆず茶の冷たいのを飲もうと決めてたら、ドリンク欄に「ゆず」の文字がなくて動揺(苦笑)。私的にはマタハリで初めて見かけた「しそジュース」をオーダー(今までもありましたっけ?)。これはこれでさっぱりしていて美味しかったです〜。あ、そろそろライブの話を。


まず、坂本さんのソロ(チェロ)から始まりました。いきなりノイズ系な感じだったもので、予想はしていたとはいえ、びっくりしました。金属と金属をこする音っていうんですかね、思い出しただけでゾクゾクするのですが、あの音ダメなんですよぉ(泣)。ノイズ系の音は嫌いじゃないんですけど、ほんと最初に発したあの音だけは勘弁して欲しい。全身に鳥肌が立ちました…(爆)。でも、チェロならではの優しい音だったり、時にまた激しい音になったり、緩急自在で面白かったです。


坂本さんのソロに引き続き、未映子とのDuoへ。生声、素敵だ〜。CDより生だね、やっぱ。あんなに気持ちよく歌ってる人ってあまり見たことない。のびのびと、でも、力強く。数曲終わったところで、『早稲田文学1』で発表した『戦争花嫁』の朗読がありました! 目の前での朗読、たまらんかったです(笑)。自分で文字を追って読んでいた時と、ご本人による朗読でかなり受け取る印象が違った。おぼろげだったイメージがモザイク状に見えてきた。そして朗読が終わった後、この『戦争花嫁』を受けての曲の流れ(選曲)に、そのモザイクはより細かくなり、目を細めれば見えてくる感じに。←や、もっとはっきりしてるかw。わたくし的な今日のライブのピークは「朗読→歌」のこの「間」です。


にしても、坂本さんのチェロが後半暴れまくっていてまたまたびっくり。鉛筆削りが登場したり、なんか火花が飛び散って大変なことになってたり(苦笑)。つーか、チェロから火花出る? 普通(笑)。アンコールでは、小坂忠の「機関車」という曲(『ほうろう』に収録)も披露。いろんな引き出しがあるんだなぁ、未映子さんはさー! 今日も可愛かったしさぁ(赤いサンダルもお似合い)、歌もうまいし、文章もうまいし、本当に才能ある人って、どんなジャンルでもその才能が出ちゃうんだよね。努力ももちろん必要かもだけど、才能は作れないと思うよ。なんか私はいたって凡人なので、未映子との落差に「なんだ?自分」ってちょい凹みますけれども、さっと気持ちを切り替えて、また明日から頑張ろう。『頭の中と世界の結婚』に入ってる「麒麟児の世界」。これは未映子にとって光を与えてくれる人の歌。私にとってはその光は未映子です。


ライブ後、本を売ってるとこに未映子さんがいたのだけど(目の前に)、私の口からはうんともすんとも出てこなかったんです。何も。なんかもう何も発する「言葉」がないっていうか(苦笑)。ないんじゃなくて、どっかへ行っちゃったのかな。物販に置いてあった本はだいたい持っていたので何も買わずにその場をあとにしました。後で思えば「ライブ良かったです」とか何か言えただろうに。こんなとこで書いても意味ないけど、また来てくださいなと言いたいです(笑)。あと、ライブとはあんまり関係ないけど、私ももっとオシャレしたいなーと思ったのでした(爆)。


素敵なライブを観れて良かった。ありがとうございました。


早稲田文学1

早稲田文学1

☆『戦争花嫁』収録


ほうろう

ほうろう

☆カバーした「機関車」収録