チェコ絵本とアニメーションの世界@刈谷市美術館

行ってきました「チェコ絵本とアニメーションの世界」展。チェコアニメは(大きな声では言えませんが)全然詳しくないのだけど、フライヤーに載っていたヨゼフ・チャペックの「郵便屋さんの話」(『長い長いお医者さんの話』より)や『こいぬとこねこは愉快な仲間』のイラストを見て、「ん〜、これは見ておきたいな」と。



カレル・フランタ『ふたつのお下げ髪のための童歌』
(ポストカードを撮ったものでぼけぼけですんません)


これが期待以上に素敵な作品がたくさんで、どれ見ても「かわいい〜」と言うしかないっていうか。あ、でも、隣で見てた女子たちもイラストを見る度に「かわいい!」の連発だったので私だけじゃないんだな…と思いほっとしたり(苦笑)。ヨゼフ・チャペックはもちろん、イジートゥルンカ、ヨゼフ・ラダがツボ。カレル・フランタのメルヘンな感じも素敵。アドルフ・ホフマイステルのコラージュ的な作品も良かったな(コラージュという手法が好きなのです)。作品タイトルが『キリン?それともチューリップ?』なのに、それらが全然登場してないのもツボ(笑)。ペトゥル・シースの『三つの金の鍵ー魔法のプラハ』は圧巻。ポストカードにもなっていたけど、これはあの大きさだからこそ素敵なのにな。クルテクのセル画の展示や『アリのフェルダ』『おおいぬフィーク』などのアニメーションも上映されてます。ちなみに、ヤン・シュヴァンクマイエルの本は売店で販売されていたり読めるようになっていたけれど、実際の作品の上映や展示などはなかったです。カレル・ゼマンもなかった(ちょっと残念)。



アドルフ・ホフマイステル『キリン?それともチューリップ?』


ハマったのは、幻想的な世界だったり、可愛いばかりではないメルヘンさだったりのイラストもそうなんだけど、本自体の装丁がすんごい素敵だった。絵本なのに…というと語弊があるかもだけど、文字の遊び方だったり、本のカタチだったりが完璧!日本の絵本って「正統派」というか、絵が良ければ…みたいな所があるのかなんなのか「装丁」が気になったことってなかったんですよね。 ま、アルファベットだからこそ「遊べる」というのもあるんだけど。にしてもため息が出るばかり(もちろん素敵すぎて)。売店に「チェコの装丁」の本もあったんだけど、悩んだ末購入しませんでした。が、激しく後悔。だって本屋さんで扱ってない…。


前半と後半で展示が多少入れ代わるそうなので、後半もまた行きたいなと思ってます。これだったらもう一回分前売り買っとけばよかった! 展示会のカタログも悩んだ末買わなかったのを後悔! 次はちゃんと買います(装丁の本も)。それと…期間限定のカフェ[チャペック]は今日明日と、5月19日/20日のみだったことを帰宅後知り虚脱。来月を狙います。

http://www.city.kariya.lg.jp/museum/czech.html