ブックオフの戦利品(ひさびさ)

週末に幸田・岡崎方面へ出かけた際、通り道にブックオフが3件ありました。そのうちの2件に寄りました(懲りない…)。ま、場所(お店)によって置いてある本がぜんぜん違いますからね。1件目は不発。本少なっ。マンガ本メインって感じ。2件目はすんごい広く、文庫も単行本も新書もズラ〜っと。いつもチェックするのは「い」ーいしいしんじ稲垣足穂、「こ」ー小島信夫、「ま」ー町田康といった感じなんですが、たくさん並んでいたので単行本コーナーの「て」も見てみたら、あった! 寺山修司の本が。しかも、For Ladiesシリーズの思い出復刻版(ひとりぼっちのあなたに/さよならの城/はだしの恋唄の3冊セット)じゃん。これ欲しかったけど、3900円はちょっとな〜と思っていたんです。それが半額ですから即決です(笑)←誕生日プレゼントとして同居人に買わせた。


実は、この3冊セットの1冊『はだしの恋唄』は、昨年末の恵文社古書市で購入済みでした。買ったのは67年発行の11版。家に帰ってきて、当時の11版と復刻初版を見比べてみた。


左が1967年10月発行11版、右1967年7月発行初版の復刻版


すると、微妙に違うのよね。特に気になるのが表紙の文字のフォントと大きさ。版数の違いだから? や、そんなことはないですよね。素朴な疑問なんですが、復刻版というのは、当時使った版下を使って印刷するってことってことではないんだ。 それだったら全く同じになりますよね。じゃないから微妙に文字詰めが違うのかな〜と思ったりしました(当時の版下なんて残ってないか)。今までこんなこと考えたことなかったんですが、ファンとしては、当時の「そのまま」のものを復刻して欲しいわけで、いちばん重要である表紙だけでもまるっきり同じ(もしくは違いがわからぬよう)にして欲しいなと思いました。少しだけ編集の仕事をしてたので、よけい細かく見てしまうのかもしれませんが(苦笑)。表紙で違うところは、上のフォア・レディスシリーズのマークの大きさ、シリーズの番号数の有無、罫線の太さ、タイトルのフォントと文字詰め、下のShinshokanのフォントです。


でも…重要なのは中身ですよね! 詩があったり、人形劇(の戯曲)があったり、センチメンタルなエッセイ、そして、宇野亜喜良のイラストが素敵すぎる…。まだこれしか言えませんけど(笑)。じっくり読んでいこうと思います。

ひとりぼっちのあなたに (For ladies 思い出復刻版) [ 寺山修司 ]