平野啓一郎『本の読み方 スロー・リーディングの実践』

本の読み方 スロー・リーディングの実践 (PHP新書)

本の読み方 スロー・リーディングの実践 (PHP新書)

私は本を読むのが遅く、人のブログを見ていたりすると、どんどん新しい本を紹介してたりなんかして、いいな〜、速読したいな〜と思ったのか(焦ったのか)、最近はいかに速く読むか、何冊読めたかみたいなことを気にしすぎていました。でも…そうやって「速く読む」ことを意識してからというもの、読後の充実感がちょっと減った気がしたんです。しかし、この本を読んで、精読することの大切さ、ゆっくりじっくり自分のペースで読むことは、より読書を楽しむことに繋がるんだなーと、安心しました。とはいっても、いろんな本を楽しんでいきたい私(笑)。これからは、読書の時間を増やすことで、本をじっくり、今よりちょっと多めに(?)読んでいけたらなと思いました。

内容(「BOOK」データベースより)
本を速く読みたい!―それは忙しい現代人の切実な願いである。だが、速読は本当に効果があるのか?10冊の本を闇雲に読むよりも、1冊を丹念に読んだほうが、人生にとってはるかに有益である―著者は、情報が氾濫する時代だからこそ、スロー・リーディングを提唱する。夏目漱石『こころ』や三島由紀夫金閣寺』から自作の『葬送』まで、古今の名作を題材に、本の活きた知識を体得する実践的な手法の数々を紹介。