倉敷民藝館名品展@豊田市民芸館

民藝が気になり始めてから、その存在を知った「豊田市民芸館」。今回「倉敷民藝館」から選りすぐりの170点が展示されるということで、ず〜っと楽しみにしていました。その名品展は第一民藝館と第二民藝館で開催。第一民藝館には、沖縄の染織品ややきもの、岡山周辺の織物が多かったですね。珊瑚で出来た厨子甕(ずしがめ)=沖縄の骨壺みたいなものは、今までに見たことなかったです。とても美しく、儚さも感じます。紅型の大きな暖簾には「松竹梅」が描かれていました(ちょっと意外)。民藝品といっても、国内のものばかりではありません。私が気になって仕方なかったのは「アメリカ先住民のカゴ」。モダンな柄なんですよね、これが。どれも、時代や国もさまざまに集められているけど、現代でそのまま使えそうなものばかり。


第二民藝館には、イランのお皿(陶器)・ガラス製品(ピッチャーなど)、イギリスのコームバック・チェアやスリップウェア大皿、そして朝鮮もの(肘掛け/民画など)が多く展示されていました。今まで、民藝には興味があるけど、本(の写真)でしか見たことのない素敵な物が、どこ見てもあるこの不思議さ。「あ〜、こんな椅子で、こんなお皿で、こんなグラスで、こんな暖簾のある部屋ならストレスも減るだろうに」と思ったのでした(苦笑)。


第三民藝館は、この名品展はなかったのですが、主に「住」にかかわる民芸品の展示がありました。箪笥とか、織り機とか。いろりのある日本間にあがり、しばし休息。なにげに小鹿田焼きの大壺が置いてあるのがいいですね。畳って落ち着くなぁ。HPを見て、豊田市民芸館ってどんだけ広いんだ?と心配してましたが、意外とこぢんまりしてました。でも、とっても落ち着く空間。明治村同様、この時期は暑くてずっと外にいるのが辛いけど、春なんかお花見に良さそう〜。秋には「民藝講座」なるものも開催されるそうなので、興味津々です。次回は茶室にも行ってみたいです。

豊田市民芸館