美術本/民藝本

購入編

ちょっと知りたい美術の常識 (アートクイズ ベーシック編)
この週末、いくつかの美術本が揃いました。あ〜、きっと「美術検定」を受ける気でいるんでしょうね(苦笑)。まず『ちょっと知りたい美術の常識 (アートクイズ ベーシック編)』(写真上)。一般的な美術の知識をクイズ形式で楽しく学べるというもので、美術検定対策用にもなるそうです。先日購入した『美術検定過去問題400―ジャンルごとに出題傾向がわかる 四肢択一マークシート』も4択のクイズで同じなのですが、解説が少ないのと写真が小さくてカラーでないので、問題を解いてもあまり頭に入らなくて欲求不満でした(正解以外の選択肢の解説がほとんどない)。でも、この本では問題数は少ないものの、解説が丁寧なので、しっかり知識が身に付きそうです。


が、しかし。この本でも、全部の範囲を網羅しているというわけではないため、西洋美術と日本美術の参考書が必要だなと思い、まず古本屋さんをのぞいてみることにしました。本山のシマウマ書房は、私が行くと半分の確率で臨時休業してるので「また休みかも〜」とあまり期待せずに行ったら、今日はやってた!(わーいw) しかも、結構美術書が揃ってるじゃないの(いままでは文学棚を重点的に見て来たから気づかなかった)。狙っていた美術出版社の『日本美術史』『西洋美術史』は両方あったのですが、2003年の「増補新装」の方は『日本美術史』しかなかったので、そちらを購入。より新しい情報の方がいいかな〜と思って。それと。民藝関連の本がこれもたくさんあり嬉しい誤算。『民藝』のバックナンバーとか、柳宗悦に関する竹中労の本とか…。私はカラーブックスシリーズの『民芸の旅』をゲット。



このカラーブックスシリーズって、文庫サイズの本なんですが、いろんなテーマがあって面白いんですよねぇ。『油絵入門』や『茶道入門』といったものから『金魚』『古城とワイン』『ゴルフ』『ぬいぐるみ』とかもうたくさん。この本が出版された時点でのカラーブックスは260冊ほどになってました(そんなにテーマがあるのが驚き)。古本屋さんに行くと、このカラーブックスシリーズを置いてある確率が高いのですが、シマウマに置いてあるのは比較的状態も良く、種類もたくさんありましたね。正直、選びきれない(苦笑)。ちなみに私が購入した『民芸の旅』、同居人が購入した『能』(←渋すぎ)ともに300円でした。写真の背表紙が目印。

読了編

民藝とは何か (講談社学術文庫) 中・高生のための現代美術入門 ●▲■の美しさって何? (平凡社ライブラリー)
ちょっと前に読んだ『民藝とは何か (講談社学術文庫)』。柳宗悦の文体に慣れるまでちょっと時間がかかりましたが(同じことを繰り返すのでイライラするw)、入門書としてはやっぱりこれが分かりやすいかなと思いました。『民芸 (あたらしい教科書 11)』は、ちょっとおしゃれに民芸をとらえている人にはさらりと読めていいのかな〜とも感じますが、現代の民芸セレクトにはちょっと疑問もありまして、まず民藝というものをきちんと知りたいのなら柳宗悦のこの本を見てみてもいいのでは?と思います。巻末の挿絵小註も面白いです。


中・高生のための現代美術入門 ●▲■の美しさって何? (平凡社ライブラリー)』は、学生向けなはずなんだけど、大人な私でも結構読み応えありました(ちょっと難しい記述も…汗)。カンディンスキーモンドリアンマレーヴィチなどの作家を取り上げ、どのような時代背景でどのような思想をもっていたかがわかって勉強になりました。ここではほんの一部の紹介にすぎないけれど、絵画だけの意味(技法)よりその時代背景を知ることで、楽しみ方も変わってくるなぁと実感。巻末ではデュシャンやウォーホルの記述もあり、より現代美術が身近に感じられる気がしてきました。もっと知りたいなという気分です。