『寺山修司名言集 身捨つるほどの祖国はありや』読了/最近の収穫

寺山修司名言集―身捨つるほどの祖国はありや

ようやく読了。名言集なんで、普通の小説より文字数が少ないし早めに読めるかも…という予測は大はずれ。ひとつひとつの言葉(文章)を私なりに咀嚼するのに何回も読んだり、その文章を読んでいろんなイメージを抱き、思わず別のこと考えちゃったりしてぼ〜っとしたり(←これ、良くある…)。いままでに何冊か寺山修司の本を読んでいたので「これはほんとに名言よねぇ」なんてしみじみ確認するなんて時もありましたが、この名言集を読んでみて、また新たな世界を発見してドキドキしました。自分のことを「言葉博士」と言っていたそうですが、ほんとそうですね。誰も反論できないでしょう(笑)。それと「これって、太宰の『晩年』のフレーズを使ってる〜」とか「この言葉はロートレアモンの『マルドロールの歌』をもじってるのねぇ」と、楽しめるようになると面白いですね。映画にも言えることだけど、いろんな文章や映画を観てるともっともっと楽しいだろうな。いくつかの名言を紹介しようと思ったんですが、いくつかに絞れなさそうなんで自粛しときます(苦笑)。


本屋さんにて高山なおみさんの『たべる しゃべる』『いしいしんじのごはん日記 (新潮文庫)』を物色。新刊本、料理本コーナーなどくまなく探してみたんだけど、高山さんの本はありませんでした。残念。『いしいしんじのごはん日記 (新潮文庫)』は、平置きしてあるコーナーを見たら、最後の1冊がありました。ラッキー。発売したばかりなのに凄いですな。最近、ネットで彼のごはん日記をチェックしていたんだけど、これ面白いんですよねぇ。美味しいものと面白いものが好きな人にはおすすめです〜。もちろん彼の小説が好きな人にも(でも、だいぶ雰囲気違う気が)。たまに町田康の名前も出て来て嬉し。つーか、いしいしんじ町田康の絡みは最高に面白いと思います(『人生を歩け!』などおすすめ)。
いしいしんじのごはん日記 (新潮文庫)
↑『いしいしんじごはん日記
カラー写真に「Before sonoko」(2000年頃)という彼の写真も載ってます。ある意味、衝撃(笑)。「After sonoko」が今のいしいしんじさんです。ちなみにsonokoさんは奥様。


本屋隣のブックオフで、のびゅさんが寺山修司幻想図書館 (河出文庫)』を見つけてくれた(来月発売じゃない方/デザイン:粟津潔)。内容は、蛙を使った料理のレシピとか…(苦笑)。なんて説明すればいいのか分かりませんが、映画『フリークス』『ソドムの市』など、本文に出て来たかな。あとフェリーニとか。。お察し下さい! とはいえ、想像よりはエロくもグロくもないと思います(たぶん)。個人的には電車の中では読むのを控えようかなという感じなだけで(笑)。


先週末は、なぜか睡魔がひっきりなしにおそってきて、早めの寝正月だったんで、今週はパッチリ目を覚まし読書週間にしたいと思ってます。