第21回−ホームケアその1

ほそぼそとやっているこのコーナー、全40回予定なんで半分終了しました。今日もこっそりアドバイスします(苦笑)。
テキストの範囲は53頁から61頁までと結構あります。ここで覚えておくべきポイントは、その症状への精油の選び方ではなく、ホームケアの基本的な考え方です。これは巻頭の「このテキストの使い方」の第3章に書いてあるのでチェックして下さいね。今日は57頁の「便秘」までを見ていきます。あ、ここの範囲に関しては赤文字の部分を完璧に覚えるより、本文を熟読した方がいいと思います。

◎寝つきをよくしたいとき

ティッシュペーパーやガーゼを小さくたたんだものに精油1滴を
 落としたものを枕元に置く(濃度が強いと逆効果)
手浴法(手をあたためることで首や肩の緊張をゆるめる)
芳香浴トリートメント法(ラベンダー精油など)
・風邪をひいて寝つけないときにはユーカリ精油も効果的


◎元気を出したいとき

柑橘系精油やペパーミント精油で芳香浴など
・手浴法は首や肩、腕の緊張を緩めるため、勉強やデスクワークでの
 リフレッシュに最適
・クーラーの効きすぎや冷えによる身体のだるさには足浴法や全身浴法
 で汗を出すとよい
・目覚めたい時などの全身浴法は、いつもより熱めの湯で短時間
 切り上げる(→リラックスしたい場合はぬるめの湯で長時間)


◎気持ちを落ち着けたいとき

ネロリ、ローズ、スイートマージョラムなどの精油は、どれも芳香浴法
 トリートメントオイルとして手首に少量塗布しても良い
・おなかや手足、頭などへの軽いトリートメント法も
・気持ちが高ぶったり、感情が抑えきれないときには、お腹に温湿布
 効果的。お腹の緊張を緩め安心感を与えてくれる


◎集中力を高めたいとき

ローズマリー精油やペパーミント精油ベルガモット精油などには
 爽快感があり、意識を目覚めさせてくれる
・トリートメントオイルを作って、それをこめかみに少量塗布する
 こともできる
・長時間机に向かった時には、手や腕のストレッチや手浴法も効果がある


◎頭痛

頭痛が始まったら無理をせず、ゆっくり休む
・ベッドサイドでラベンダー精油やペパーミント精油ベルガモット精油
 などの芳香浴法気持ち良く感じる程度の濃度で行うと睡眠を促す
・手浴法も同様の効果
冷えや風邪を原因とする頭痛は、汗を出すと少し楽になることがある
 全身の保温に気を付けながら足浴法を行う
・ラベンダー精油やペパーミント精油のトリートメントオイルをこめかみや
 首に少量塗布する場合も。その際、肩への軽いトリートメントを短時間行う


◎肩こり

・肩や首、背中が張ってきたら温湿布法が効果的
精油はラベンダーやユーカリ、スイートマージョラムやローズマリーなど
 疲労回復やリフレッシュ効果のあるものを選ぶ
眼精疲労が原因の肩こりには、目の周囲や側頭部、後頭部を押して刺激
 するのも効果的
・長時間の作業が続いたら、全身を軽く動かし筋肉の緊張をとる
・就寝前の芳香浴や軽いストレッチも、肩こりの緩和に役立つ

この中で前回の検定に出題されたのは、「クーラーなどで冷えた時」や「頭痛の時の過ごし方」「眼精疲労について」だったと思います(選択肢の中)。精油の選択に関してはあまり気にしなくてもいいと思いますが、頭痛などでこめかみに少量塗布できるのは「精油そのものでなく、植物油で希釈したトリートメントオイル」であることは間違えないで下さいね。「鼻詰まりがつらかったのでペパーミント精油を鼻の下に塗布した」という選択肢は×ですよ〜(これも選択肢にありました…)。では、後半です。

◎腰痛

疲労や姿勢を原因とする慢性の腰痛の場合は、温湿布法
 腰へのトリートメント法が効果的
・トリートメント法は腰だけではなく下半身全体にも行う
 より効果的
・臀部から太もも、ふくらはぎ、足首から下の各部の緊張を緩め
 リラックスさせることが腰の状態の改善につながる


◎眼の疲れ

眼の疲労は首や肩、背中のこり感、いらいらや不眠の
 原因
となる
・眼部や後頭部、首のつけ根、肩甲骨の内側に温湿布をする
・慢性的に眼の疲労がある人は、良い睡眠をとることも眼の疲れを
 とるポイントとなる
・軽く入浴し、腕や肩のストレッチなどで身体の緊張を緩めたり
 芳香浴などが睡眠の質を上げる


冷え性

冷え性はストレスからくる自律神経のアンバランスと関係がある
・生活リズムを整えることがポイント
沐浴法(全身浴、足浴)が効果的
・血液循環を良くすることが冷え性対策となる
冷え性が月経リズムに関連している人は生殖器官関連領域
(下腹部や骨盤部)と腰部のトリートメントを並行すると効果的



◎便秘

・「朝早く起きること、朝食をとること、便意を感じたら我慢しないこと」
・適度な運動や生活のリズム全般の見直しも大切
腹部のトリートメントが効果的(おへそ周辺、ろっ骨の下、みぞおち
などお腹の内部までゆっくり動かすように)
・おへその上に温湿布法も

私は冷え性だし、頭痛持ちだし肩こりもあるし…な人なんで、症状が出る度にこのテキストを見て対処してました(苦笑)。他にもアロマの本は持っていましたが、敢えてこのテキストで紹介されているホームケア法を実践。身をもって覚えたという感じですかね。こんなにいろんな症状が出る人もいないと思うので、まずは「集中力を高めたいとき」のホームケア法を試してみては?


次回はホームケアの後半です。