『毛皮のマリー』の長ゼリフ
昨日、のびゅさんがNHK「知るを楽しむ 私の人物伝」のテキストを買ってきてくれた(知るを楽しむテキスト)。うざいナレーションより、美輪明宏のコメントをもっと聞きたいのにぃと思っていたら、このテキストには放送されなかった彼(彼女?)のコメントが掲載されててお得な感じ。舞台のスチール写真やポスターなど資料等も載ってるしねぇ。で、パラパラ見ていたら、私が気になっていた『毛皮のマリー』での丸山明宏(当時)の長ゼリフ全文が掲載されていたのでびっくり。嬉しい! これは4/25放送分の頁にあったんですが、当日の放送ではまた映像が観れるんだろうか。期待しておこ。
その、長ゼリフというのは以下の通り。マリー(男娼)が水夫(刺青の男)に身の上を語って聞かせる部分。
世界は何でできてるか考えたことある? 水夫(マドロス)さん。表面は大抵、みんなウソでできているのよ……牛肉の缶詰めのレッテルだけの話じゃない、人生っていうのはみんなそう! 表面はウソ、だけど中はホント。中はホント、と思うには、表がウソだといわなきゃならない。ね、そうでしょ? 魂が遠洋航海するためには、からだの方はいつも空騒ぎ! いつでも二つの追っかけっこでジャンケンで敗けた方がウソになってホントを追っかける。歴史はみんなウソ、去っていくものはみんなウソ、あした来る鬼だけが、ホント!
これ、活字で読むより、美輪明宏の演じるマリーを観るとすんごい迫力なんですよねぇ(って私もビデオで一瞬みただけだけど)。ここ数年でいちばんの衝撃度です、個人的には。