池田晶子『人生は愉快だ』

人生は愉快だ

人生は愉快だ

私は哲学に詳しくないので、あぁ、いろんな哲学者の死生観(ってひとくくりにするのもなんだけど)があって面白いなぁ、なんていうのが単純な感想。第1章の過去の宗教、哲学の批評は、荘子ソクラテスプラトン、カント、ヘーゲルニーチェマルクスフロイトユングハイデガーヴィトゲンシュタイン、西田幾太郎、臨済空海道元親鸞、一休らが語る「生」と「死」(主に「死」ですが)を池田さんがばっさり斬っている感じ。


第2章の人生相談では、私が実際に悩んでいる事柄について答えてたのでハっとしました。ちょっと楽になったというか…。そう考えれば、なんてことないんだなっていうか。第3章のエッセイを読むと、まだまだ池田さんの本が読みたくなる。そんな余韻を残して終わっていた。