寺山修司/鵜沢梢『万華鏡』

万華鏡 対訳 寺山修司短歌集

万華鏡 対訳 寺山修司短歌集

久しぶりの寺山ネタ。今朝の朝日新聞書評欄の情報コーナーにて、対訳寺山修司短歌集『万華鏡』の紹介があった。彼の10代から20代に詠んだ青春短歌201首に英語の対訳がつけられたものだそう。選歌はカナダ在住の歌人・鵜沢梢氏。翻訳は鵜沢氏とオーストラリアの詩人アメリア・フィールデン氏。ちなみに、代表作はこんな風に訳されています(この句だけ紹介されてました)。

マッチ擦るつかのま海に霧ふかし身捨つるほどの祖国はありや
        ↓   ↓   ↓
striking a match / momentarily / I see the foggy ocean / is there a motherland / I can dedicate myself to?

へ、へ〜ぇ…。英検2級の私が言うのもなんなんですが、英語って主語が入るので雰囲気がなくなりませんかね(苦笑)。そのままじゃんって。ま、いいや。

そりゃそーと、今年は寺山修司没後25年なんですよね。出身地の青森ではいろいろなイベント(美術館/大学では寺山学会も開催)がありますね。出版関係では先日未発表歌集『寺山修司未発表歌集 月蝕書簡』が発売されたりと、少し盛り上がってるんでしょうか。スカパーのシアターチャンネルでも来月(5月は亡くなった月)寺山特集みたい。演劇は見たことなかったのでこの機会に触れてみたいですな。