町田康『テースト・オブ・苦虫3』

ふざけた表紙ですね。私は「ピエロ嫌い」なもので、こりゃどうしたものかと思いました。が、中身はグフフ…な感じ。この苦虫シリーズは、「ヨミウリウィークリー」での連載をまとめたもので、現時点では『おそれずにたちむかえ―テースト・オブ・苦虫〈5〉』まで行っております。私がこのシリーズを読んだのは『テースト・オブ・苦虫〈1〉』以来、日記を見たら、約3年ぶりだった…。この本買ったのも去年かな、ブックオフで。なんで、すぐ読まないのか。なぜシリーズを最初から順序よく読まないのか。というのは、まぁ、最初のシリーズを読んだ時、その面白さに開眼! これはお笑い用語でいうところの「鉄板」じゃないの!と思い、いつでも楽しめる、と分かってしまったら、そう急ぐ必要もなく、ブックオフで買おうと心に決めてるので全部は手に入らないし(皆、手放さない?)、今に至った次第です。なぜ今だったのか? 偽装古紙再生紙、毒入りギョーザ、IKKOがTバックをはいているなど世知辛いこの社会に辟易。もう限界。あぁ、私に笑顔を下さい。


でも、読書を楽しむには、こちら側の知識(常識)があればあるほど楽しめるのかな〜と思ったのは、「ドストエフスキーの『死の家の記録 (新潮文庫)』」が文中に出てきた時かな。旦那にこの小説の内容を聞いて「な・る・ほ・ど・ねッ」と。エッセイがより楽しめました(たいしたことではないんですケドね)。ドストエフスキーか。いま流行ってる『カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫)』。あれをいつか読もうと思っていたのに、先日、旦那が「○○が犯人だよ」と言いやがった! 何それ! ま、ちょうどその時見てたテレビでも、そう紹介されていたから旦那に先に結末を言われただけで、最終的には耳に入ってしまったかもしれないけど、これから読もうとしてる人に犯人名を言わないように! と怒ったのに、ニヤニヤしてやがる。チクショー。一足先に『チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599)』読んで(もしくは観て?)、結末を耳元でささやいてやる〜!


おそれずにたちむかえ―テースト・オブ・苦虫〈5〉
☆最新刊

テースト・オブ・苦虫〈1〉 (中公文庫)
☆「1」は文庫になりました