第13回−アロマテラピーの歴史その3

今日は2級テキストの46頁から49頁を見ていきます。これで歴史の範囲は終わりです。試験!と考えると難しく感じますが、知識として興味を持って読むととても面白い分野だな、と試験後に感じました(笑)。気楽に勉強できればベストですね。

<近代化学の発展>

◎貴族たちの贅沢と香水

・16世紀後半〜17世紀−イタリアや、フランスのプロバンス地方
 柑橘系の植物から香料が作られ始めた
 (フランス南部プロバンス地方のグラース香水の町


ルイ14世時代の産業育成政策−グラースの香水産業
 においつきの皮手袋


合成香料が使われ始めたのは、19世紀後半から


アロマテラピーの登場>

ルネ・モーリス・ガットフォセ−フランス人化学者
 化学実験中に火傷を負った際、ラベンダー精油をかけたところ
 みるみる回復→精油の治療的な効果を発見
 1931年頃アロマテラピー」を造語


ジャン・バルネ−フランスの軍医
 第二次世界大戦およびインドシナ戦争に従軍
 精油を芳香薬剤として扱い、手当を行った
 "aromatherapie"『ジャン・バルネ博士の植物=芳香療法』


フランスでは主としてアロマテラピー精油)を薬として用いる


<イギリスのホリスティック・アロマテラピー

マルグリット・モーリー−生化学者
 精油を希釈しマッサージをするという方法を示す
 精神と肉体のバランスを正常化する方法論=ホリスティック
 "ル・キャピトル…ジュネス"『最も大切なもの…若さ』
 シデスコ賞


ホリスティックとは?(48頁下部の説明は暗記!)
 「全体的」「包括的」
 心を含めた全身的(体質)、全人格的なものとしてアプローチすること


イギリスではホリスティックアロマテラピーが主として行われている


アロマテラピーの学術的研究>

1920年代 ガッティー/1930年代 カヨラ(イタリア人医師)
 …精油心理的作用とスキンケアへの応用


・1970年代 パオロ・ロベスティ(イタリア人)
 …イタリアのオレンジ・ベルガモット・レモンなどの柑橘系精油
  香りが神経症うつ病に効果があることを発見
  精神科の臨床例としては世界最初のもの


・鳥居鎮夫…東邦大学名誉教授(アロマ環境協会名誉会長)
 随伴性陰性変動(CNV波)と呼ばれる脳波を用い、
 香りの刺激作用(レモン)や沈静作用(ラベンダー)を研究

マルグリット・モーリー、今回のインスト試験にも出ました。けど、どんな問題だったか忘れてる…(汗)。とにかく、上位試験でも問われる重要人物ということです(苦笑)。


次回は「アロマ環境協会について+α(予定)」です。これで2級範囲は終了です。
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